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犬猫の飼育管理:こんな時どうするの?

ペットの保護の仕方・運び方

いざというとき、私たちは速やかにケガを負っている動物を保護し、動物病院に連れて行かなければなりませんが、その時はなるべく状態を悪化させることなく、安全に運ぶことが重要です。救急時の正しい取扱いは動物の命を救う第一歩です。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

万が一、事故でケガしちゃった時、人だと担架や救急車があるけれど、僕たちペットはどうやって運ばれるんだろう。それに痛くてパニックになっているときに、人に触られても僕たち大人しくしていられるかなあ、自信がないよ...。
僕たちを運んでもらう方法について獣医師の先生に聞いてみよう。


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!

ケガをした動物への近づき方

ケガをした動物は、自分がどうしてそうなってしまったのかを理解できないのが普通です。その痛みや精神的ショックでパニックに陥っていることも多々あります。そのようなときに私たちが普段ペットと接するのと同じように安易に近づくと、私たちが噛まれたり、動物が無理して体を動かしたりと、お互いにとって危険な状態となりかねません。ペットがケガをしている時はいくら慣れているとしても、そのことを念頭において注意しながら近づきましょう。
まず自分自身を落ち着かせ、冷静な対処ができるような状態にしましょう。そして少しずつ近づいて、動物の全身を目で確認しましょう。もし自分が飼っているペットや知っているペットだったらなるべく低く落ち着いたトーンで、やさしく名前を呼びながら近づくとペットも安心するでしょう。「警戒心を持って」「落ち着いて」「やさしく声をかけながら」「少しずつ」これがケガをした動物への近づき方のポイントです。

おとなしい動物の保護の仕方

状態を確認できるくらいまで近づけたら、「どうして」「どこを」「どのくらい」ケガしたのか、手際よく観察し、それに対して適切な行動をすることが大事です。
内臓など見えないところが傷ついている場合もありますので、呼吸の状態や血行の状態(舌や口の中の粘膜の色)も把握しておきましょう。そして大体の状態が確認できたら、次は動物を抱っこするか、キャリーなどに乗せて運ぶ準備が必要になります。
おとなしい動物だからといって油断してはいけません。相手はケガをしています。触られたくないところもあるでしょう。人間なら「痛い」とか「そこは触らないで」と伝えることができますが、動物は話すことができませんから、噛み付いたり暴れたりすることも考えられます。それは飼い主であっても同じです。常に注意し、状況を見ながらやさしく声をかけ、ケガをしていない部分をそっと触りながら動物を落ち着かせます。
抱っこができそうであれば、そのまま抱きかかえて保護しますが、見えない場所をケガしている可能性もありますので、一ヶ所を持ってぶら下げたり、おなかを圧迫するような抱き方は避け、バスタオルや毛布などで全身を包むようにして抱き上げます。こうすることでケガをしている部分を直接触れることはありませんし、動物も温かく包まれるのでより安心することができるでしょう。

人を信用していない動物の押さえ方

もともと臆病であったり、見知らぬ動物を保護する時は、さらに注意深く行動しなければなりません。痛みに加えて人に対する恐怖心によりパニックが増強し、捕まえられまいと渾身の力を振り絞って逃げてしまったり、逆に飛び掛かってきて人間が負傷してしまう可能性が高くなるからです。そして、それはケガの状態の悪化にもつながります。
そのような動物を、数分の時間で落ち着かせるのは難しいことがほとんどです。そして時間が経つほどさらに恐怖心を増強させてしまうことも多いため、迅速に行動することが重要です。低いトーンでやさしく声をかけながら徐々に近づき、体の一部を触りながらできる限り不安を取り除きます。それでも人への不信感がぬぐえない場合は、動物と人間双方の安全のために手袋や口輪が必要になるときもあります。もし口輪ができない場合は首の周りを強すぎない程度にタオルで巻いて振り向くことを防いだり、エリザベスカラーを使用してもいいでしょう。そして厚いタオルや毛布で包みこみ押さえますが、強く押えすぎず、かといって暴れることの出来ないくらいの力加減で行うようにしましょう。
野良猫であれば逃げ足も速いため、そうなる前に口や手足を含む体全体を包めるようなものですっぽりと覆いかぶせ、周りが分からなくなっている間に速やかに持ち上げるようにするのが良いでしょう。

ケガをした動物の運び方

動物を運ぶ時も迅速かつ適切におこないましょう。
バスタオルや毛布で包んだまま、足を伸ばした状態で横たわることの出来るケージがあればケージに入れるか、もしくは痛みがないように抱きかかえて運びましょう。一人では抱っこできない大型犬や脊椎(背骨)の損傷が疑われる場合は、シーツや毛布などの大きな布や板を担架代わりにして運びます。この場合は2人ないし4人がかりで運びましょう。
ここで大事なのはできる限りその動物の姿勢を変えないことです。体のどの部分もねじったり曲げたりせず、なるべくそのままの姿勢を保った状態でそっと動かしましょう。そして横たわった状態で水平に保つよう心がけます。もし体が冷たいようなら毛布をかけるなどの保温を心がけ、骨折しているようならその部分は動かさないようにします。
また、動物病院へ運ぶために車に乗せる場合は、できるだけ座席には乗せず、車の床に乗せましょう。その方が安定し体が動くことも抑えられます。そして極力、運転手の他に動物に付き添っていられる人がいるようにしましょう。
運んでいる時も用心はしつつも穏やかな声でやさしく話しかけ、動物が安心できるようにします。そして常にその動物の状態を確認しておくことが大切です。


獣医師からのメッセージ

動物がケガをした時、それを人間がどう対処するかでその動物の命が左右されることがあります。まずは人間が落ちついて冷静に状況を把握すること、それが目の前にいる動物を助けるために心がけておいてほしい行動の一つです。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

もしケガをしちゃっても、ぼくたちのこと考えて痛くないように運んでくれるんだって!な〜んだ、それなら安心だね。お願いね、飼い主さん!

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