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感電事故の対処法

家の中に必ずと言っていいほど存在する電気コード。それは時に絶好の遊び道具と化すため、イタズラ好きのペットたちの感電事故は後を断ちません。ではもし感電事故が起こってしまったら、私たちはどのようにすればいいのでしょうか?

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

ねぇねぇアックちゃん、電気のコードってさ、細長いものがくねくね伸びていて、なんだかおもしろいと思わない?つい、かじったりじゃれたりしたくなっちゃうよね。でも、前に僕の友達があれで遊んでいた時、突然びりびりってしてすごく恐かったんだって。感電するところだって、飼い主さんにすごく怒られたらしいけど、それってどんな風になっちゃうのかなぁ?教えて、Dr.ぺテラス!


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!

感電とは?

まず「感電」という言葉の意味を知りましょう。感電とは、簡単に言えば体内に電流が流れることをいいます。もし電源が入っているコードをペットが遊んでかじってしまい、コードの被覆が破れて中の導線に触れてしまうと、流れている電気はたちまちペットの体に流れてしまいます。これが感電です。
感電した時の症状はさまざまで、不快感、痛み、やけど、筋肉の痙攣けいれん、さらには電気が流れている時間や電気の強さによっては不整脈をおこしたり死亡することがあるため、「ただコードをいじっているだけ」と思っていたことが、一瞬で危険な状態にもなりえるとても恐ろしい事故なのです。

見つけたら、とにかく最初に電源を切りましょう!

もしペットが電気コードや電化製品のそばで倒れている、痙攣けいれんを起こしているなど、感電が疑われる状態になっていた場合は、何よりも先にまずコードの電源を切りましょう。コンセントが抜きにくい場合はブレーカーを落としてもいいでしょう。感電してしまったペットを目の前にすると、慌てていることもあり真っ先にそのペットを触ってしまいがちですが、そうすると電気が流れているものを触ることになるので飼い主さんも一緒に感電する可能性があります。また、水は電気を通すため、感電のショックでペットが失禁をしている場合も要注意です。電源を切るまではオシッコにも触らないようにしましょう。
コードで遊んでいる段階でまだ感電していない場合でも、危険と思い無理にペットをコードから引き離そうとすると、余計かじろうとすることがあるため、この場合もまずは電源を切ってから、ペットを移動させましょう。
感電してしまった場合でもそうなる前でも、すべてのことはまず「電源を切ってから」という基本をまず覚えておきましょう。

状態を確認して、適切な処置をとりましょう

電流を遮断してペットに電気が流れてないことを確認したら、安全な場所に移動して速やかにペットの状態を確認します。コードをかじって感電した場合は口の中をやけどしていたり、ショックにより肺水腫(肺に水が溜まる状態)が起きていることがあります。呼吸をしているか、心臓は動いているか、意識はあるか、その状態に応じて人工呼吸や心臓マッサージを行いましょう。
また、感電によりショックを起こしている時には意識が朦朧もうろうとして体温が低下するため、全身を毛布で包んで保温してあげましょう。
なお、一見何も問題がないように見えても、感電したことによってペットは少なからず何かしらの影響を受けており、後から症状があらわれる場合があります。感電した直後には食べ物や水を与えないようにし、どんな状態であっても早急に病院で全身状態を診てもらうようにしましょう。

災難はペットだけじゃない?!その後の生活にも注意

もし感電してしまった場合、ペットの緊急事態における対処はもちろんですが、同時に私たちの生活の場となっている周りの環境にも十分な注意を払う必要があります。
まず、感電したときに電気がショートしてしまう危険があります。大体の場合、ショートすると電気の遮断装置であるブレーカーが働き電流は止まりますが、場合によってはショートの際に火花が飛び散り、後に火災の原因になることがあります。ペットの状態を第一に考えるのと同時に、周りの状態にも目を向けておきましょう。
また、ペットがかじったコードをそのままにした状態で再び電源を入れては絶対にいけません。かじられた電源コードは必ず新しく付け替えるか、被覆の破れた場所を絶縁テープもしくはビニールテープで多めに巻いて修理を行っておきましょう。

日頃からのチェックが感電予防につながります

感電事故はコタツや暖房器具をつけている冬に多いと言われていますが、電源が入っているコードがある場所であれば季節に関係なく、いつでもどこででも起きる可能性があります。いたずら好きの犬だったり、じゃれることが大好きな猫がいる家では、そうなる前の予防対策を万全にしておきましょう。コードやコンセントはペットが触れないようにカバーをつけたり、コードを壁に沿わせて貼り付けたり、コードをカーペットの下に隠したり、コンセントが届かないように高い場所へ移動したりなど、事故を未然に防ぐことができるよう日頃から気をつけましょう。できる範囲で最大限のことをしてあげることが大切です。


獣医師からのメッセージ

感電事故が起きた時、ペットはどうしてそんなことが自分の身に起こったのかわかりません。そのため、同じ事故を繰り返してしまう可能性があります。また、今まで感電したことがないからといって「うちの子はそんなことないから大丈夫」と言い切ることもできません。
事故は不意に起こります。遊びアイテムの一つと化す電気コードには、いつも十分に気をつけてあげましょう。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

コードをかじるのっておもしろそうだなぁって思っていたけど、ほんとはすごく恐いことだったんだね。僕、もう遊ぶのやめるよ。ビビッて感じるのは、一目惚れしたときだけで十分だよね。

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