
日常生活でいくら気をつけているとは言っても、持病やショック、交通事故、高いところからの落下などにより突然ペットの心臓が止まってしまう事態は起こりえます。そのようなとき、私たち飼い主はどうしたらいいのでしょうか?
今回は、この処置方法が命を左右するかもしれない、心臓マッサージの方法についてお話します。
ねぇゼノくん、もし心臓が止まっちゃったら私たちって生きていけないのよね。それってとても恐いことじゃない?そうなったらすぐに心臓マッサージをしてくださいってよく言っているけれど、私たちの飼い主さんは正しい仕方を知っているのかしら?Dr.ぺテラスに確認しておきましょうよ。
もし自分の飼っているペットの心臓が止まってしまうような事態になったら、誰でもどうしていいか分からなくなってしまうでしょう。しかし、そんな時こそできる限り冷静になることが大切です。慌てたり手が震えていると、確認するべき脈拍や胸の鼓動を感じることができません。
脈拍の有無は、首や足の付け根にある動脈で確認することができますが、慣れていないと脈を見つけるのは難しいかもしれません。静かな場所であれば心臓の部分に耳を当てて心音を聞いても良いですが、心臓が動いているかどうか確認するためには胸の鼓動を確認する方がより確実でしょう。
胸の鼓動は、指先を胸にそっと当てて確認することができます。鼓動が弱くなっていることもありますので神経を指先に集中させましょう。鼓動がないようであれば、すぐに心臓マッサージを開始します。
ペットの体の胸の部分を両手で包みこむようにそっとつかみ、心臓の場所に両方の親指が隣同士になるようにして押します。
手の甲にもう片方の手を乗せるように重ね、下にある手の親指の付け根が心臓の位置にくるように手を置きます。ひじを伸ばし、重ねた手に体重をかけるようにして押します。
では心臓マッサージの時、心臓を押す力はどのくらいが適当なのでしょうか?心臓マッサージをする力は強すぎても弱すぎても効果がありません。
押す力の加減は体重計で把握できます。体重計に手を乗せて力を加えます。小型犬や猫であれば5kg、中型犬であれば10kg、大型犬であれば20kgに目盛りがくるくらいの力加減を目安にして、時間のあるときに試しておきましょう。
日常健康であれば心臓が止まることはまず考えにくいですが、絶対ないとは言い切れません。みなさんもご存知のように、心臓が本当に止まってしまえば数分以内に亡くなってしまいます。もしその状態に遭遇してしまったら自分は何をすればいいのか、落ち着いて正しい行動をするために前もって頭の中で心臓マッサージのシミュレーションをしておきましょう。
ただし、生きているペットで練習をしてはいけません。
緊急事態が起こったとき、動物病院まで来ることができたらそこから先は獣医師の出番ですが、それまでの間にペットの命を救える可能性がある人は飼い主さんしかいません。
その結果がたとえ救えなかったとしても、目の前にいる瀕死の状態の子にしてあげれることがあるのです。
「もしあの時心臓マッサージのやり方を知っていれば・・・」ということがないよう、しっかり覚えておいてほしいですね。
私たちの飼い主さんにも心臓マッサージを覚えてもらって、最後の最後までお世話になれれば私とても幸せだわ。でもその前にまず飼い主さんを悲しませないようにいつまでも健康でいなくちゃね。がんばりましょう、ゼノくん!