
もし愛するペットが意識を失い、呼吸をしていない状態に遭遇したらどうしますか?人工呼吸は動物病院へ行くまでに飼い主ができるとても重要な応急処置です。少しでも多くの命を救えるよう、今回はこの人工呼吸の行い方をお話します。
人工呼吸の行い方って時々テレビでやってるけど、僕人間のしか見たことないよ。僕たちペットにも同じようにしてもらえるのかなぁ?もしそうだったらどうやるんだろう?おうちの人がしてくれるのかな?大事なことだもん、ちゃんと知りたいな。 Dr.ペテラスにくわしく聞いてみよう。
意識がない状態の動物は呼吸をしていないことが大半です。しかし、呼吸をしているかどうかで処置方法が変わってくるので、慌てず冷静に息をしているかどうかを確認しましょう。
呼吸の確認は、まず胸の動きを確認しましょう。平らな場所に寝かせた時に小さく上下していれば呼吸をしています。もし、毛が長くて分かりにくい時には、その動物の鼻先に鏡やメガネを当ててみましょう。呼吸をしていれば鼻息で曇ってきます。そのほか、ちぎったティッシュを鼻先に当てて揺れるかどうかみる方法もありますが、呼吸が浅く小刻みになっていることもあるので、わずかな息でも揺れるのが確認できるよう、ティッシュはなるべく細長くちぎって軽くしたものを使いましょう。
呼吸が止まっていたらすぐに人工呼吸を開始しましょう。呼吸が止まってから人工呼吸を開始するまでの数分の差が命の境目になります。対応できる人が二人以上いるならば、一人が応急処置を行っている間にもう一人が動物病院に連絡し、搬送している間もできる限りの応急処置を続けましょう。
③ 口で動物の両鼻をすっぽりとおおい、3秒ほどかけて鼻からゆっくり息を吹き込みます。この時、横目で胸が膨らむのを確認してください。小さな動物の場合息を入れ過ぎてしまうことがあるので、必ずゆっくりと確認しながら行いましょう。呼吸が再開しはじめて意識が戻ってくると目元がピクピク動くので、一度人工呼吸をやめます。しかし、まだ安定していない状態なので予断を許しません。もし再び呼吸が止まってしまっても早急に人工呼吸を再開できるよう、必ず近くで様子を見ていましょう。
数秒に一回のペースで行っている呼吸が止まってしまうと、全身はあっという間に酸素が足りなくなり酸欠状態になってしまいます。特に脳においては、呼吸が止まってから3〜4分でその働きが低下し脳死状態となるため、そうなるとさらに命を失う確率は高くなってしまいます。
どんな時でも落ち着いて行動することができるよう、日頃からこのような応急処置の方法をシミュレーションし、しっかりと頭に入れておきましょう。ただし、生きた動物での練習はしないようにしてください。
万が一の時に備え、的確な人工呼吸の行い方を知っておけば、最愛のペットと暮らす上でいつかきっと役に立つ時が来ることでしょう。
たとえ完璧でなくても飼い主さんの処置により少しでもよい状態で動物病院へ連れて行くことができれば、人工呼吸は有意義なものになり、ペットが息を吹き返すこともあります。何も知らないで後悔する前に、今一度家族全員でペットの応急処置法について学んでおいて下さい。
意識がなくて呼吸が止まっちゃったら、その時僕たちは何もわからなくなるけど、きっと飼い主さんがすぐに人工呼吸して僕たちを助けてくれるんだね!