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犬猫の飼育管理:こんな時どうするの?

生爪をはがした、深爪をした時の対処法

家でペットの爪を切っている時、深爪をして出血させてしまった、という話をよく聞きます。こんな時、皆さんは冷静に対処できますか?止まらない出血を目の当たりにして「どうしたらいいの?」と慌てて しまうのではないでしょうか。今回は身近で起こる爪のケガに対する対処法、予防法をお話します。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

僕、爪切り大キライなんだ。だって前に飼い主さんに爪を切ってもらった時、深爪してとっても痛かったんだもん。血もいっぱい出て飼い主さん慌てちゃって大変だったよ。こんな時、どうしたらいいのかなぁ?Dr.ぺテラスに聞いてみよう。


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!

爪がはがれて出血したら、応急処置後に病院へ

犬や猫の爪は「カギ爪」といって、細長く湾曲した形をしています。ですから人よりも爪をどこかに引っ掛けて生爪をはがしてしまうという事故が起こりやすいと言えます。爪のケガはたとえ小さなものでもとても痛いものです。爪をはがしてしまったら当然、ペットはパニックになってしまいますから、患部を触ろうものなら怒って噛みついてくるかも知れません。まずは、ペットを落ち着かせ、私達も冷静になって応急処置を行いましょう。
爪がはがれて出血している場合、爪がぶらぶらして簡単に取れてしまいそうならば、まずはそれを取り除いてしまいましょう。ただし、嫌がる場合は決して無理をせず、そのままの状態で止血の処置に進みます。
慌てずに、出血している場所を清潔なガーゼなどで強めに押さえましょう。この時ガーゼを動かさないように、じっと押さえることが大切です。もし指1本をしっかりとつかむことができれば、出血している指の左右を同時に強めに押さえると、より効果的に止血ができるでしょう。ただし患部を触られることはとても痛いことですので、噛まれないように十分気をつけながら対処しましょう。
爪の根元はもともと汚れがたまりやすい場所です。止血後にそのまま放っておくと簡単に化膿してしまいます。また、爪がはがれるほど強い力が加わった時は、指先が骨折している場合もあります。ですから爪のはがれ方や出血の量にかかわらず、応急処置後はすぐに動物病院に連れて行きましょう。

深爪をして出血した時は、まず止血をしましょう

爪切りの最中に深爪をして出血してしまった時は、慌てずに清潔なガーゼなどで出血部位をしばらく押さえましょう。出てくる血をふき取って様子を見ているだけではいつまでも止まりません。しっかりと2〜3分間じっと押さえていることが大切です。
もし飼い主さんが爪切りに慣れていなかったり、爪が黒くてどこまで切れば良いか分からない場合には、ペットショップなどで売っている専用の止血剤の粉をあらかじめ用意しておき、いざという時にはこれを使用するのもいいでしょう。これは、指先などに粉を多めに取り、深爪した断面に粉を押し付けて使用します。
それでも出血が止まらない場合は、出血部位とその爪の根元部分を圧迫し、止血処置をした状態で動物病院に向かいましょう。

長い爪は事故のもとになります

外をたくさん歩く犬は地面との接触によって爪も適度に磨り減っていきますが、家の中で過ごすことの多い犬は爪があまり磨り減らず、爪が伸びて歩くたびにカチャカチャと音がするようになることがあります。このような伸び過ぎた爪はとても危険です。長い爪のまま放っておくと、歩きづらくなるのはもちろん、じゅうたんやカーペットなどに爪が引っ掛かって爪がはがれてしまったり、巻き爪になって肉球に食い込んでしまうことさえあります。また、爪が長くなってしまうとその中を走っている血管と神経も一緒に伸びてしまうため、いざ切ろうとした時に思ったほど切れず、出血させてしまうこともあります。
爪が伸びやすい子であれば月に1〜2度は爪の長さをチェックするようにし、このような事故が起こらないようこまめに爪切りを行いましょう。

深爪をしないために

多くのペットは爪切りを嫌がったり恐がったりするため、おうちでのペットの爪切りは困難となりがちです。これは、動物が本能的に手足をつかまれることに嫌悪感を抱きやすいためと言われています。それに加えて爪を切る時に無理やり押さえつけられたり、深爪で痛い思いをすると、それがトラウマとなり爪切りをますます嫌いになってしまうことも関係してきます。
おうちで爪切りをする場合はまず手足を自然に触ることができる信頼関係を築くことが大事です。まずは爪の先端だけ切ることを繰り返し「爪を切ることは恐いことじゃないんだ」ということを少しずつ覚えさせていきます。ちゃんとさせてくれたらご褒美をあげるのもいいでしょう。爪切りをおとなしくさせてくれることが、深爪をしないことにつながります。
また爪切りの方法についてですが、白い爪の場合は中に走っている血管がピンク色に透けて見えますので、血管の手前までを切るようにします。黒い爪の場合は血管がわかりづらいので、先端を少しずつ切っていき、切り口の真ん中に柔らかい部分がでてきたら、そこで爪切りを終わらせるようにします。そうすることで、深爪をする危険性を減らすことができるでしょう。
もし、家で爪を切る自信がなければ、ペットショップや動物病院で切ってもらうこともできます。


獣医師からの一言

深爪をした時の出血は意外に多く、パニックになってしまう飼い主さんもいらっしゃると思います。しかし、血が止まらない病気でない限り、切り口をしっかりと押さえれば必ず爪からの出血は止まります。3分間の圧迫止血をまずは冷静に行ってみてください。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

今まで爪を切ってもらう時、大キライだから暴れていたけど、おりこうさんにしていれば血を出さずに丁寧に切ってもらえるんだね。これからは我慢してきれいに爪切りをしてもらおうっと!

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