関連情報

関連製品

犬猫の飼育管理:こんな時どうするの?

ペットが溺れた時の対処法

夏になると、家族と一緒にペットも川で水遊びをしたり海に出かけたりする機会が多くなります。その分、水にまつわる事故も多くなりますが、もしペットが溺れてしまった場合どうすればいいのでしょうか?今回はその対処法についてお話します。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

ゼノくん:「僕、泳ぎは得意なほうなんだけど、アックちゃんは泳げる?」
アックちゃん:「私、泳げるようになりたいって練習していたら溺れかけたことがあって・・・それから水が恐くなっちゃったの。あの時はとっても恐かったわ」
ゼノくん:「もしアックちゃんが溺れちゃったら僕が助けるよ!あれ?でもそうなった時ってどうすればいいんだろう?教えて、Dr. ペテラス!」


ねぇ、Dr.ペテラス。「犬かき」って言葉があるくらいだから犬は泳ぎが得意で溺れることなんてないと思うんだけど、犬も溺れたりすることあるの?

犬も溺れることがあります

もちろん犬だって溺れることはあるよ。一般にミニチュアダックスフンドのような足の短い犬は泳ぎがうまくないと言われているんだ。それに、いくら犬かきができると言っても例えば流れの速い川や海では体力が続かずに思うように泳げなくなって溺れてしまうこともあるよね。それに、溺れるのは外に出かけた時だけとは限らないよ。小型の犬や猫が家の中の浴槽に落ちてしまい、つるつるしたふちに手をかけることができなくて溺れてしまった、なんて事故も時折聞くからね。

へぇ〜、じゃあいくら泳ぎが得意でも、僕も気をつけなくちゃいけないんだね。でもさ、もし溺れちゃったお友達を見つけたらどうすればいいのかなあ?

溺れた時の応急処置を説明しましょう

じゃあ、今から溺れた時の応急処置の手順を説明するよ。

① 体に入ってしまった水を出します

まずは溺れているペットを助け出し安全な場所に運び、入ってしまった水を出す処置をします。小型犬や猫などで抱きかかえることが可能であれば、後ろ足の付け根か腰を持って逆さにして体をゆすって肺や気管に入っている水を出します。背中や胸をたたきながら、口や鼻から水が出てくるかどうかを確認しましょう。大型で抱きかかえるのが難しい場合は横に寝かせて胴体の下に毛布のようなものを挟みこんで頭が低くなるような体勢にし、胸や背中を圧迫して水を吐かせます。

② 意識・呼吸・脈の確認をします

水を吐かせるのと同時に意識の確認をします。呼吸や脈の確認もしましょう。もし呼吸をしていなければ人工呼吸を、心臓が止まっているようならば心臓マッサージを速やかに始めます。意識が戻れば自力で水を吐くようになります。

③ 体を温めましょう

体が濡れて、なおかつ溺れてショック症状を起こしている時には体温が低下しているので、タオルで水気をよくふき取ったあとは、毛布やタオルなどで体全体を包んで保温を心がけます。

④ 動物病院へ連れて行きましょう

意識が戻り、その後元気そうにしていても、肺や気管に水が残っていると肺炎を起こす可能性があるので、応急処置後はすぐに動物病院へ運びます。

わかったよ。溺れちゃった子の応急手当はまず肺の水を出すことが大切なんだね。じゃあ、溺れないように気をつけることって何かある?

常にペットの状態に気をつけていましょう

もし泳ぐことが大好きなゼノくんが海や川へ行くことになっても、必ず近くで誰かにその行動を見守ってもらうことが大事だよ。水の流れは予測不可能な変化を起こすことがあるし、何か漂流物がぶつかってくることだってある。それにゼノくんは泳ぐことが楽しくて自分が疲れきっていることを忘れていつまでも泳いでしまうだろう?気がついたら水の中で体が動かなくなって溺れてしまうケースもあるんだよ。ちょっとした変化にもすぐに気がついて対応してくれる飼い主さんと一緒なら、万が一溺れたとしても、すぐに助け出してもらえればそれだけ症状は軽くてすむからね。
あと家の中の話だけれど、家の中での水害事故を防ぐには勝手にお風呂場に入らないことが一番だね。特にアックちゃんたち猫は暖かいからとお湯の張られた浴槽の蓋の上に乗ることがあるけれども、あの蓋はただ乗っかっているだけだから飛び乗った拍子でずれて落ちてしまう危険があるからね。お風呂場のドアは必ず閉めておくか、人がいない時には浴槽に水を張ったままにしておかないように、飼い主さんには十分に気をつけてもらわないといけないね。


獣医師からの一言

水と楽しく戯れるペットの姿を見るのは微笑ましいものです。しかしその背後には危険が潜んでいることを頭の隅に入れておきましょう。最近はペット用の救命胴衣もありますので、マリンスポーツを愛犬と楽しむ時にはこういったものを着せるのもよい予防法です。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

アックちゃんはもう絶対に水に近づかないって言っているけど、僕は今年の夏は海で泳ぎたいなあ。でも、もしもの時はよろしくね、飼い主さん!

このページのトップへ