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犬猫の飼育管理:こんな時どうするの?

毒物を食べてしまった時の応急処置

ペットと人間が共存している空間には、口にすると毒となるものが意外にたくさん潜んでいます。しかし人間の赤ちゃんと同じように、ペットもそれを悪いものとは思わず食べてしまい、中毒を起こしてしまう事故は後を絶ちません。ではペットにとって毒物とはどのようなものでしょうか。また、もしそれを食べてしまった場合どうすればいいのでしょうか。今回はその応急処置についてお話します。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

僕、前に見たことないものを口に入れてみようとしたら、飼い主さんにすごく怒られたんだ。その時は何で怒られるのかなあ?って思ったけど、中には食べたら死んじゃうものがあるんだって。でも、僕そんなこと知らないからまた食べちゃいけないものを食べるかもしれないよ。そんなときは早く応急処置をしたら症状が軽くて済む場合もあるっていうけど... 今日はDr.ペテラスにその方法を教えてもらおう。


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!

ペットの周りには常に危険が潜んでいます

人間には全く危険のないものでもペットにとっては毒物といえるものがたくさんあります。また、「こんなものを食べるわけがない」と思っているものをペットはなんの疑いもなく口にしてしまうことも多々あります。身近なものでいえば人間の薬やチョコレート、ネギなどの人が口にするものをはじめ、タバコや洗剤、脱臭剤、電池などの家庭用品、さらには農薬、殺虫剤、ガソリンの不凍液、植物の肥料など、数をあげればきりがありません。言い換えれば、フード以外に口にしたものはもしかしたら毒物かもしれないのです。

毒物を食べてしまったら、すぐに動物病院へ連絡しましょう

ペットが毒物を食べてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
まず早急に動物病院へ連絡して、食べてしまったものとその量、食べた時間、起こしている症状を伝えます。その内容によっては獣医師が飼い主さんに応急処置をするよう指示する場合もありますので、その通りに行動しましょう。そしてすぐに動物病院に連れて行きます。そのときに飲み込んだものと同じものがあれば、内容の確認になるので忘れずに持っていくようにしましょう。動物病院にあらかじめ情報を詳しく伝えておくことで、到着後、より迅速で適切な治療を受けることができます。

毒物の種類によって処置方法は変わります

毒物を食べてしまった時、獣医師が指示する応急処置とはどのようなものでしょうか?
ペットが毒物を食べてしまった時は基本的に「吐かせる」ことが原則ですが、「吐かせてはいけないもの」、「希釈したり吸収を妨げる処置をするもの」など、食べたものによって処置方法が異なるので注意が必要です。

家で行う応急処置の方法を説明します

自宅で応急処置をしなければならない場合、その方法は何通りかあります。食べてしまったものはどんな形なのか、どんな成分なのか、大きさはどのくらいかなどをよく把握し、ペットのために最適な処置をすることが大事です。
ただし、決して無理はしないようにしましょう。また、意識のない場合やけいれんなど神経症状を起こしている時は吐いたものを喉に詰まらせたりして状態を悪化させる危険があるので、処置を行ってはいけません。

《吐かせる》

家で胃の中のものを吐かせる場合、塩やオキシドールを使用します。オキシドールを飲ませると胃の中で泡を起こし嘔吐をもよおします。飲ませる量は、塩の場合は通常体重4〜5kgあたりティースプーン1杯、オキシドールの場合は体重1kgにつき1ccを目安にそのまま与えます。どちらも10〜15分経過しても吐かなければもう一度試します。しかし、与えすぎると体に害を及ぼすので、それ以上は与えないようにしましょう。
なお、食べてしまったものがとがっていたり、塩素や洗剤など強酸性・強アルカリ性のもの、灯油やガソリン、シンナーなど石油系の物質の場合は無理に吐かせると食道の粘膜を傷つけたり、吸い込んで肺炎を起こす可能性があるので吐かせてはいけません。

《希釈したり吸収を遅らせる》

吐かせてはいけないものの場合、水を飲ませて胃の中に入った物質の成分を希釈したり、卵の白身や牛乳を飲ませて胃に膜をはらせることで胃壁を保護し、毒物の吸収を遅くさせます。ただし、石油系の物質を食べてしまった場合は逆に毒物の吸収量が多くなる可能性があるので牛乳を飲ませてはいけません。

《毒物を洗い流す》

体や足に毒物がついていたり、口の中に毒物が残っていたりすると、それを舐めたり飲み込んだりして、さらに毒物が体内に入ってしまい危険です。ペットの状態に問題がなければ毒物の付着部や口の中を水で洗い流しましょう。この時、人間にも毒性のあるものの場合は手袋を着用しましょう。


獣医師からの一言

もし毒物を食べてしまった時、嘔吐や下痢、咳、けいれんなどの中毒症状が起こらなかったとしても、必ず病院に連絡して獣医師の指示に従いましょう。また、いざという時のためにオキシドールは自宅に常備しておくとよいでしょう。
ただし、一番大切なのは事故が起こる前にそれを食べられないようにすることです。ペットのいる環境をもう一度見直してみましょう。ペットの口の届くところにすでに危険なものがあるかもしれません。


ゼノくん、アックちゃんから一言

前に飼い主さんが僕を怒ったのは命の危険があるかもしれなかったからだったんだね。これからはごはん以外のものは食べないように気をつけるけど、危ないものをいろいろ置かないように、飼い主さんも気をつけてね!

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