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犬猫の飼育管理:こんな時どうするの?

やけどをした時の対処法

飼っているペットが、熱湯や暖房器具などでやけどを負ってしまったことはありませんか?ペットは小さな赤ちゃんと同じです。飼い主さんが注意してあげなければ、事故につながる状況は生活の中にいくつも存在します。今回は、やけどをしてしまったときに私たち飼い主はどうすればいいのか、その対処法と、やけど事故からペットを守る方法についてお話します。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

僕のお友達が言ってたんだけど、やけどしちゃったらすごく熱くて痛いんだってね。それに、治るのにすごく時間がかかる場合もあるらしいね。そんな危険な事故がおうちの中でも起きることがあるっていうんだから、なんだか怖いなあ。僕の周りだとどのへんなのかな?それに、万が一熱い思いをしたら第一に何をしたらいいんだろう?教えて!Dr.ペテラス。


やけどの危険はさまざまな場所に潜んでいます

やけどはペットにおいて必ずしも多い事故とは言えませんが、常に起こる可能性があります。特に室内で暮らすペットの場合、台所で熱湯を浴びる、ストーブやアイロンに触る、感電したり薬品を触ったりすることでもやけどを負う危険があります。また、火事で受傷するほか、ペットの寝床に設置した暖房器具で低温やけどを負ったり、夏の熱いアスファルトや鉄板で肉球をやけどするといった事故も起こります。

やけどのダメージ

基本的にやけどの重傷度はその面積と深さで決まりますが、犬や猫は人間に比べ皮膚の表面近くにある血管が少ないため、やけどをしても赤くなったり水ぶくれにはなりづらく、見た目は軽症に見えます。しかし皮膚組織のダメージは人間と同じで、深部まで熱が伝わってしまった場合はその部分の組織は死んでしまい、やけどの範囲が全身に及ぶ場合は命の危険も伴います。
ですから、やけどをした場合は出来るだけ早急な応急処置と獣医師の治療が必要となります。

すぐに「冷やす」ことが大事です

ペットがやけどを負った時、私たち飼い主が第一に行うことは早急にやけどした部分を冷やすことです。いちばん簡単なのは蛇口から直接水道水を当てて流水で冷やす方法です。特に薬物によるやけどの場合は薬物を洗い流す意味もあります。広範囲のやけどであれば全身の皮膚に冷水が届くように毛をかき分けて冷水シャワーを当て続けます。
もし近くに冷凍庫があれば、氷や保冷材を使って患部を冷やすのも良い方法です。ご家庭内によく常備してある、コーンやミックスベジタブルのような袋の中が粒状の冷凍食品は、体の形に添うため比較的広い範囲の皮膚を冷やすのに効果的です。
ただし応急処置によって広範囲の皮膚を冷やしすぎたり、毛を濡れたままにしておくと、やけどしたショックも重なり低体温症を併発する恐れがあるので、震えたりぐったりしていないかなどペットの状態を常に確認しながら対処しましょう。
目安として10分ほど冷やしたら、患部以外の水分をふき取り、患部にはきれいなガーゼなどをそっと当てて汚れがつかないようにしたら、できるだけ早く動物病院へ運びましょう。

足先のやけどは特に要注意!

ストーブの上に足を乗せてしまったり、熱湯の中に足を入れるなどして足先に負ったやけどは、ペットの場合、特に治りにくい場所なので注意が必要です。足先はペットがすぐに舐めたり日常的に足を使ってしまうので、汚れやすく、皮膚の治りが遅くなってしまうからです。
足先にやけどを負ってしまった場合は上記の応急処置のほか、氷を入れた冷水を洗面器などに入れ直接足先をつけて冷やす方法があります。

やけどを負ったことに気がつかない場合もあります

犬や猫は全身が毛で覆われているため、やけどによってどのくらいのダメージを受けたのか、受傷した場所はどこからどこまでなのか、などがわかりづらいものです。ましてや目を離している時の事故であればなおさら、気づくのが遅くなることもあるかもしれません。
やけどをした皮膚はバリアー機能が弱くなり細菌感染を起こしやすくなるため、そのままにしておくと悪化してしまうことがあります。気づかずに何も処置を施さなかった場合、毛の下で徐々に病態が進行し数日後に毛ごと皮膚が落ち、その時初めて重症であることに気づくこともあります。やけどが大したことがないように見える場合でも早めに動物病院に連れて行きましょう。

予防は環境への配慮

やけどの予防対策は、第一にペットのいる環境への配慮です。
人間の赤ちゃんと同じように、特に好奇心旺盛な子やいたずら好きな子は手の届く場所を好き放題触ってみたり忍び込んだりすることが日課になっており、それがやけどという事故につながります。
それを防ぐためには、台所へ入れない対策、ストーブに近づかないようガードの設置、感電しないようコードの配置の気配り、手の届く場所に危険なものは置かないなど、生活する環境の安全対策を心がけるようにしましょう。


獣医師からの一言

やけどが重度な場合、治るまでとても時間がかかります。もし軽度だったとしても、皮膚が元通りになるには非常に長い時間がかかりますし、その後皮膚に毛が生えてこなくなったり、皮膚が引きつれて感覚が過敏になってしまうこともあります。
ペットに大変な思いをさせないよう、まずは飼い主さんが「出来る限りの事故を避ける」ように気を配るということが大切ですよね。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

僕いたずら大好きだけど、それが原因でやけどしちゃうなんてイヤだな。やけどしそうな危ないものに近づけないよう飼い主さん、僕たちのこと守ってね!

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