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犬猫の飼育管理:飼育管理

糞便検査と寄生虫予防の重要性

子犬や子猫を飼う時はまず最初に糞便検査を行い、消化管内に寄生虫がいるかどうかを調べます。それは、寄生虫の感染が成長期のペットの健康を大きく損ねるにもかかわらず、未だに多く見られるからです。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

ゼノくん、虫下しのお薬って飲んだことある?私は小さい頃に飲んだ記憶があるけれど、あれは「寄生虫」っていう虫を退治するお薬なんですってね。寄生虫ってどんな虫なのかしら?それに、どんな悪さをするのかしら?
わからないことは何でも教えてくれるDr.ペテラスに聞いてみましょう。


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!  

子犬・子猫の糞便検査の重要性

もし体が小さく病気に対する抵抗力も体力もない子犬や子猫の腸の中に寄生虫が感染してしまったら、寄生虫が栄養分を横取りしてしまうため、子犬や子猫は必要な栄養が十分取れなくなり、健康に育っていくことができなくなってしまいます。ひどい場合には全身状態が悪化し、生命がおびやかされることすらあります。
小さな頃から感染するほど症状は悪化しやすくなりますが、特に「回虫」や「鉤虫」と呼ばれる寄生虫は、母犬のおなかの中にいるときに胎盤を通じて、もしくは母乳を通じて子犬子猫に入り込むため注意が必要です。また、多数の寄生虫が腸の中に存在すると腸閉塞を起こして急激に症状が悪化することもあります。
さらに、子犬や子猫に欠かせないワクチン接種も、もしおなかの中に寄生虫がいたら、ワクチンの効果が弱まってしまうことがあります。
ですから、子犬子猫を飼う時は、まず糞便検査を行って症状が出る前に寄生虫の存在を発見し、なるべく早いうちに駆虫を行わなければいけないのです。

糞便検査でわかること

腸管内の寄生虫の有無は糞便検査をして調べます。具体的には少量の糞便を採取して顕微鏡でよく観察すると、寄生虫が存在すれば虫卵を見つけることができます。そして虫卵の形状によって寄生虫の種類を判別することができるので、それに応じて駆虫薬(虫下しの薬)を選択します。
その他にも肉眼でよく観察したり、特別な検査を行うことによってわかることがあります。例えば、異物を食べていないか、伝染病にかかっていないか、食べたものがちゃんと消化できているか、腸内細菌のバランスがくずれていないか、などです。

腸管に寄生する犬猫の主な寄生虫

では、糞便検査で発見できる犬猫の主な寄生虫を挙げていきましょう。

  • 回虫
    白くて細長いそうめんのような虫で、子犬や子猫でよく見られる寄生虫です。感染すると体重減少、発育不良、おなかが膨らむ、腹痛、下痢などの症状を呈します。
    嘔吐物や糞便中に虫体がそのまま出て発見されることもあります。
    また、人にも感染する可能性があります。
  • 鉤虫
    小腸に寄生する虫で血便や腹痛などを起こします。これは、鉤虫が腸で吸血を行うためで、多数の鉤虫が寄生すると貧血を起こし、子犬や子猫にとってはしばしば致命的になることがあります。
  • 鞭虫
    主に盲腸や結腸に寄生する虫で、多数寄生すると下痢を起こします。虫卵は高温多湿の環境や土の中で何年も生息するため、再感染を防ぐために生活場所を変えたり、湿った場所を取り除いて清潔にするなどの対策が必要になります。
  • 糞線虫
    主に小腸に寄生する目に見えないくらいの小さな虫で、下痢を起こします。糞便中に出てきた虫は、皮膚の傷口などから人の体内にも入り込むことがあります。
  • 瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
    別名を犬条虫とも言いますが、犬に限らず猫にも感染し、ペットによく見られる寄生虫です。小腸に生息し大きなものでは体長が50cm以上にもなります。成犬や成猫は無症状であることが多いのですが、子犬や子猫に多数寄生した場合は激しい下痢を起こすことがあるので要注意です。
    糞便中に米粒のような条虫の切れ端が出てきて診断される場合が多くあります。
    瓜実条虫はノミによってペットからペットへ運ばれるため、治療には瓜実条虫の駆除だけでなくノミの駆除も同時に行うことが重要です。
  • コクシジウム
    原虫と呼ばれる目に見えない大きさの寄生虫の1つで小腸に寄生します。子犬や子猫に多く発生し主な症状は下痢ですが、重度になると粘血便に進行します。大量に感染すると数週間で状態が悪化して死亡することも少なくありません。

寄生虫感染の予防法

寄生虫感染による病気は、治療はもちろんですが、駆虫が済んだ後に再感染しないように予防をすることも同じくらい大事なことです。糞便は常に速やかに衛生的に処理し、トイレ後のお尻や外出した後の足回りを清潔に保ちます。寄生虫の種類によっては人へ感染するものがありますので、手洗いをしっかり行い清潔にしておきましょう。
また、定期的な糞便検査と駆虫薬の投与は予防に有効です。多頭飼いの場合は、1頭のみに寄生虫が見つかったとしても、確実に駆除するために残りのペット達にも同様に駆虫薬を投与して、家庭全体での寄生虫の感染を予防するように心がけましょう。


獣医師からの一言

回虫などの寄生虫はペットの世界ではまだまだ多く存在します。飼いはじめてからずっと定期的な検査と駆除を続けることが大切です。今は犬フィラリアと同時に回虫などの寄生虫も一緒に駆除できるお薬もあるため、これらを使って毎月定期的に駆虫するのも非常に良い方法だと思います。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

寄生虫ってとっても悪い虫だったのね。でも私たちは小さい頃から定期的に糞便検査したり予防しているから、ちっとも怖くなんかないわ。ねえ、ゼノくん!

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