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犬猫の飼育管理:飼育管理

「ダメ」を教える

ペットとの生活の中で、「ダメ」という言葉をよく使う飼い主さんもいることでしょう。しかしあなたが言っているその「ダメ」という言葉を、果たしてペットは正しく認識していますか?いけないことをしているときに、あなたの「ダメ」の一言でいけないことを止めさせることが出来ますか?
今回は「ダメ」を教える正しい方法をお話します。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

僕のお友達の飼い主さん、その子に「ダメでしょ〜」って言いながら、頭をポンポンってしてくれるんだって。「遊んでくれるからうれしくなっちゃうんだけど、おうちの人はだんだん機嫌が悪くなるんだ。どうしてだろう?」ってお友達が言ってたけど、これって何だか変だよね?本当に遊んでくれているのかな?ここはペットトレーナーのスペシャリストひとみさんに聞くしかないね!


私が答えます:ペットトレーナーのひとみさん ペットの飼い方・しつけはワタシにおまかせ!

「ダメ」を教える必要性

特に子犬は、座布団をちぎって中の綿を出したり電気のコードをかじったりスリッパをボロボロにしたりとあらゆる場所でいたずらを繰り返す、まるで「動く破壊王」です。
しかし、そのしぐさがかわいいから、叱るのが面倒だから、怒るのはかわいそうだから、と飼い主さんが何もしないでいると、子犬はそれをやっていいものだと思い込み、いたずらはさらにエスカレートしてしまいます。危険なものを飲み込んで腸閉塞を起こしたり、人を噛んだりするような事故もおきてしまうかもしれません。ですから、しつけで「ダメ」=「いけないこと」ということを早いうちから教えて、それらの行動を止めさせ、さまざまな事故を未然に防ぐことがとても重要になるのです。
そして、これはペットのためだけではありません。これから先ずっと一緒に犬と暮らしていく人間にとっても「ダメと言ったらすぐにやめてくれる」という住みやすい生活を手に入れることになるのです。

では、本来の目的である「ダメ」を教えましょう

「ダメ」を教えるしつけのコツは、はじめにいたずらをしている瞬間に「ダメ!」と一言、強い口調で叱ります。他に言葉をしゃべってはいけません。その時々で「ダメでしょ」とか「こらあ、ダメだぞ!」などと違う言葉で言ってしまうと、人間の言葉がわからない犬は混乱してしまいます。そしてアイコンタクトをしながら「飼い主(リーダー)は叱っているんだよ!」ということを理解させます。 ここで信頼関係が完全に出来ていれば、すぐにやめてくれるでしょう。もし、なかなかやめてくれない場合はその行為をしている時に大きな音を立ててびっくりさせたり、母犬が子犬に物事を教えるときに行うように口吻部分を軽くつかんでみましょう。そして、叱ったらその後は犬を無視します。もしまた悪いことをしたら再び「その瞬間」に「ダメ!と言ってアイコンタクト」⇒「無視」です。
それでもなかなかやめてくれない場合はもう一度アイコンタクトのトレーニングを再びやりなおし、犬との間で完全に信頼関係が出来ているかどうかを確認してみましょう。

やってはいけない「ダメ」の教え方

「ダメ」とは言っているものの、間違った使い方をしている飼い主さんもたくさんいます。

① 叱る気持ちがない「ダメ」

「危ないからダメでしょ〜」や「も〜、〇〇ちゃんたら!ダメって言ってるのに・・・」など、顔は怒っていてもまるで「叱る」意志が入っていなければ、「してはいけない」ということがいつまでも犬に伝わりません。もしも「ダメ」と口では言いながら頭をなでていたら、これは遊んでもらっているのと勘違いして逆効果になってしまいます。

② 犬の名前を呼んで叱る

叱る気持ちが入っていて、つい「〇〇ちゃん、ダメでしょ!」というように名前を入れてしまうことがあると思いますが、犬はアイコンタクトのときに「名前を呼ばれる=楽しいこと」と覚えています。それが名前を呼ばれて振り向いたら叱られるようになってしまったら、気持ちが混乱して、信頼関係はあっという間に崩れてしまいます。叱る時に名前を呼んではいけません。あくまでも「ダメ!」と一言だけ言うように心がけましょう。

③ 叱ったあとに褒める

これは例外もあるのですが、頭のいい子の場合、「いたずらをする⇒叱られる⇒やめる⇒褒められる」という行程で、褒められたいために最初の「いたずらをする」ことからはじめてしまう子がいます。叱ったあとに褒めることがいいのかよくないのか、その子の性格をよく見て判断しましょう。

「怒る」のと「叱る」のは違います

悪いことをしている時に大きな声を出して怒ると、犬は耳を倒して、あたかもその言葉が効いたようなしぐさをします。その時、犬は「飼い主がとても怒っている」ということはわかっています。しかし怒っている飼い主が恐いだけであって、悪いことをしているから叱られているとは思っていないことがあります。大きな声を出したり、体を叩いたりして恐がらせることがしつけではありません。きちんと「こういうことはいけないことだから、ダメと言ったんだよ」ということをシンプルな形でわかりやすく伝えることが大切です。


獣医師からの一言

飼い主さんが正しい叱り方を完全にマスターすれば、その後の病気や事故を防ぐことに大きく貢献できます。他のしつけ同様、ペットの健康のために「ダメ」を教えることも飼い主としての責任であり、リーダーになればこそできることなのです。


ゼノくん、アックちゃんから一言

お友達の飼い主さんは遊んでくれていたんじゃなくて、「それはしちゃいけないことだよ」って言っていたんだね。でも、それがうまくお友達には伝わっていなかったんだ。僕たちは難しいことは分からないから、なるべく簡単な言葉やしぐさで愛情を込めて「叱って」もらいたいな。それが僕たちの健康や長生きにもつながるみたいだしね。

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