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犬猫の飼育管理:飼育管理

「噛んではいけないこと」を教える

子供たちが犬と楽しく遊んでいる姿は見ていてとても微笑ましいものです。しかし時折、活発な子供の行動に犬がふいに驚いたり怖がって「噛む」という行為がでてしまうことがあります。ペットとして、犬が人を噛むことはあってはならないことです。人を噛むことがいけないことである、ということを子犬の頃からきちんと教えていかなければなりません。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

テレビを見ていたら犬が人を噛んだっていうニュースをやっていたよ。僕は今まで誰も噛んだことはないけれど、嫌なことがあるとすぐに人を噛んじゃうワンちゃんもいるみたいだね。でも、ニュースになるくらいだからこれっていけないことだよね。どうしていけないことをしちゃうのかなあ。ペットトレーナーのスペシャリスト、ひとみさんに聞いてみよう。


私が答えます:ペットトレーナーのひとみさん ペットの飼い方・しつけはワタシにおまかせ!

噛む理由を知ろう

噛むことは子犬であればごく普通の行為です。それは子犬の成長過程において必要なことであり、本能に基づく当たり前の行動とも言えるでしょう。そのため一言で「よくない行動」と言い切ることはできません。
噛む行為には何かしらの意味があります。犬は噛むことで自分の感情を表現したり、兄弟や人間の間での順位を確認していきます。また、言葉をしゃべったり物をつかんだりするかわりに、噛むことで自分をアピールしたり、物の所有権を主張したりすることもあります。
子犬の場合、噛む理由は歯の生えかわりで口がむずむずすることもありますが、多くが有り余ったパワーを噛むことで発散させている場合がほとんどです。ですから、もし運動不足や遊び不足といったストレスをきちんと発散させてあげることができれば噛み癖に困る飼い主さんはぐっと少なくなるでしょう。

本能的な行為でも、しつけが必要です

本能的に噛むという行為を行っている以上、本気で噛みつかなければしつけをする必要はないかもしれません。しかし、人の体に限らず靴や家具など子犬が噛むものをすべて許していたら成長に伴いそれが破壊行動につながる場合もあります。また、悪気はなくても他人のペットや子供にケガをさせてしまうこともあるかもしれません。たとえ甘噛みでも「噛む」という行為を覚えてしまった犬は時に大きな事故を起こしかねません。この先トラブルなく何年も一緒に暮らしていくためにも噛まないようにしつけることが必要になります。
「噛めば自分に近づかなくなる」「噛めば嫌なことをやめてくれる」常にそんな気持ちを防衛行動として持っている犬はとてもかわいそうです。犬が人を噛むことで意思を伝えるようになる前に、噛み癖をつけないよう子犬をしつけることが大切です。

「噛んではいけないこと」を教える

子犬にとって、噛むことはコミュニケーションの一つかもしれません。しかしそれが人間にとって好ましくない行為であることを教えていきましょう。

  • 1まず、おもちゃなど噛んでよいものを与え、子犬のストレスを十分に発散させます。あり余っているエネルギーを発散させないうちにしつけようと思っても逆効果になる場合があるからです。飼い主さんも一緒になって遊ぶことを楽しみましょう。
  • 2次に、噛んではいけないことを教えます。子犬に「これは噛んじゃダメ」と言っても理解させるのはなかなか難しいでしょう。そこで遊んでいる最中にもし人の手や噛んではいけないものを噛んだら、すぐに遊びを止めて無言で部屋を出て子犬をひとりぼっちにさせてみましょう。子犬を全く相手にせず計画的に無視をして、つまらない思いをさせるのです。
  • 3日常生活の中でこれを繰り返し行います。大事なのは噛んでいいもの(おもちゃなど)と噛んではいけないもの(手足や家具など)の区別を子犬にさせることです。そして「これを噛んだら相手にしてくれなくなった」という認識をつけさせます。「遊ぶ楽しさ」を知っているからこそ、「遊んでくれない寂しさ、つまらなさ」を知ることができ、子犬は次第に噛んではいけないものに気をつけるようになるでしょう。

叱るのは逆効果

まだ本能のまま動く小さな子犬に「噛むことは好ましくない行為なんだ」ということを教えるのは難しいものです。しつけを始めても、遊びに夢中になって興奮したら再び人の手を噛もうとしてくるかもしれません。
もしそんな状態になったとしても、何かを噛んでいる子犬に対しむやみに叱ることは避けましょう。叱る程度にもよりますが、オーバーに痛がっているところを見せたり、大きな声で「やめてよ〜」や「いけないでしょ!」など何かしらのリアクションをすると、それを「相手にしてもらえた!」と逆に喜んでしまう可能性があります。それがさらに噛み癖を悪化させるのは言うまでもありません。


獣医師からの一言

噛み癖のある子は動物病院で容易に診察をさせてくれないことが多く、噛まれないよう口輪を使用したり何人ものスタッフで押さえつけても満足に診療ができないことがあります。噛んではいけないことを教えるしつけは飼い主さんの暮らしやすさのみならず、ペット自身の健康につながることを是非覚えておいてください。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

僕たち犬から見たら、人を噛んじゃうのは何かしら理由があると思うんだ。でも、それで人に怖がられたり飼い主さんに嫌われたらすごく寂しいよね。世の中には噛んじゃいけないものがある、噛む以外に気持ちを伝える方法があるってことを全ての犬が知っていないといけないよね。

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