関連情報

関連製品

犬猫の飼育管理:飼育管理

犬:お散歩のしつけ「ついて」を教える

散歩は愛犬にとっても飼い主さんにとっても楽しい時間です。その散歩で犬が常に飼い主さんのそばについていることができると、さまざまな事故を未然に防ぎ、飼い主さんもその時間を楽しく安心して過ごすことができます。では、愛犬を常にそばにつかせるためにはどんなことをしつけたらいいのでしょうか?

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

この前公園をお散歩していたら、ワンちゃんにぐいぐい引っ張られて大変そうな飼い主さんがいたよ。まだ公園だったからよかったけど、もし車が走っているところだったり、人がいっぱいいるところだったらすごく危ないよね。どうしたらちゃんと飼い主さんを引っ張らないでいられるのかなぁ?ペットトレーナーのスペシャリスト、ひとみさんに教えてもらおう。


私が答えます:ペットトレーナーのひとみさん ペットの飼い方・しつけはワタシにおまかせ!

飼い主さんがリーダーであることを認識させましょう

「ついて」とは、飼い主さんの横について歩調を合わせて歩くようにしつけることです。散歩の時、犬は興味のあるものを見つけるとそちらへ行こうとします。そこで犬に引っ張られてしまうと、飼い主さんがリーダーであることを認識させるのは難しくなります。
どんな時にもリーダーは飼い主さんであることを認識させるために、散歩の時間は犬が常に飼い主さんの動作を見て歩くようしつけることが大切になります。

「ついて」で事故を防ぎましょう

散歩中の事故としては、交通事故、落ちていた異物を食べてしまう、犬同士のケンカによるケガなどが挙げられますが、それらの大半が犬が飼い主の言うことを聞かずに「飛び出した」「暴れて首輪が外れた」「好き勝手に歩いていた」など、犬が主導権を握ることから起こります。また、子供やお年寄りが急に走り出した犬の力に負けてリードを放してしまい、事故に遭うケースもあります。
もともと犬は好奇心旺盛です。散歩中に鳥や猫など動くものやお友達の犬を見つけるとそちらへ近づこうとする傾向があります。また自転車のブレーキや車のクラクションなど大きな音にびっくりして急に走り出すこともあります。それが引き金となり事故につながるのです。
しかし、「ついて」のしつけを確実にすることができれば突然大きく動くことや引っ張ることもなくなり、事故から愛犬を守ることができるのです。

「ついて」の教え方

  • 最初は犬が自分の横にいるようにおやつで誘導してみましょう。慣れているおうちの中など、犬が落ち着いてできる場所を選んだ方がいいでしょう。
    犬に大好物のおやつの匂いをかがせると、おやつを持っている手と犬の鼻がピッタリ磁石のようについてくるはずです。その匂いをかがせながら「ついて」と言って飼い主さんの横に犬を誘導します。うまくできたらご褒美をあげましょう。
  • 次に犬を横につけて歩く練習をします。まずはゆっくり短い距離から始め、うまくできたらおやつをあげます。初めのうちはおやつをあげるタイミングを多くすることが必要です。スムーズにできるようになってきたら少しずつおやつを持っている手を犬の鼻先から遠ざけていきます。犬が離れそうになったらおやつを見せて「ついて」の言葉で横についたらおやつをあげます。そうして徐々に自然な形で歩けるようにしていき、最終的にはおやつがなくても飼い主さんの横で歩けるように練習します。
  • 横について歩けるようになったら、次はリードをつけて散歩中に練習をします。犬を横につけて散歩をはじめ、犬が周りのものに反応して飼い主さんの横から離れてしまったり引っ張るように歩いてしまったら、飼い主さんの意思が伝わるようリードをピンと引き寄せすぐに緩めます。犬は自分が楽しいと思う方へ行こうとするので何度も繰り返す必要がありますが、根気よく続けることがしつけにつながります。引き寄せられることは犬にとって不快なので、徐々に離れる行動はなくなってくるでしょう。「ついて」の言葉できちんと横についたらたくさん褒めてあげることも忘れないようにしましょう。

一番大事なのは「楽しい」ということ

飼い主さんに集中してついて歩くことは、犬にとって疲れることです。できないからといってイライラしながらしつけることは犬と自分を追い詰めてしまうことになります。犬も私たちと同じように散歩中は周りの景色を見回したり草木の匂いをかいだりと、普段の生活から気分転換して楽しみながら散歩したいものです。
「ついて」ができるようになることも必要ですが、大切なのは飼い主さんの横で歩くことが楽しいと犬に思ってもらうことです。そしてそれは飼い主さんの楽しさにもなるのです。

こんなことにも活用できます

「ついて」はほかのしつけに比べ、教えるのは少し難しいかもしれません。しかしこのしつけをマスターすれば、散歩の時だけでなく外出先やおうちの中でもたくさん活用することができます。突然の来客時やドッグカフェで犬同士が対面した時、ドッグランで自由に遊んでいる愛犬を呼び戻す時など、飼い主さんの一声でその横にピシッとつく犬の姿はとてもかっこいいですよね。それは犬の事故だけでなく飼い主さん同士のトラブル防止にもつながります。


獣医師からの一言

たまにノーリードで犬と散歩をしている人を見かけますが、いくら「ついて」のしつけができていたとしても、絶対大丈夫ということはありません。むしろその油断が事故を引き起こしたり、時に加害者にもなり得るのです。散歩時の基本的なマナーを再確認し、誰もが楽しい散歩の時間を過ごしてください。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

飼い主さんの横についてお散歩できたら危ない事故が防げるんだね。そうしたら飼い主さんも安心だし、僕たちも飼い主さんの一番近くで楽しくお散歩できるからとっても嬉しいよね!

このページのトップへ