人と動物のコラム

[2007年8月]

愛犬を社会の一員にするために
~優良家庭犬普及協会のGood Citizen Testとは~

「家庭犬のしつけ」は、この10年で大きな変貌を遂げたといえます。欧米で主流の、飼い主自らしつけの方法を学んでしつけをする方が増えています。人間社会の中で飼い主と犬が自然に受け入れられるためのしつけは飼い主の責任である、という認識も高まっており、飼い主と犬が参加するしつけ教室はどこも盛況です。優良家庭犬普及協会は1994年より全国各地で飼い主と家庭犬のしつけのテスト「Good Citizen Test」を実施し、毎年約500組が受験しています。テストは15項目からなり、全て日常生活の場面に即した内容になっています。ここでテスト項目の最初の2項目とお食事のテストを簡単に紹介させていただきます。

テストの第1番目の項目は、「ビニール袋の提示」です。飼い主が今ビニール袋を携帯しているか、判定員がたずね、受験者がそれをその場で判定員に見せるというものです。犬が排泄をしてしまった時のために、飼い主は常時ビニール袋を持ち歩くべきです。優良な家庭犬のイメージを世間にアピールするのは犬の姿だけではありません。人間、つまり飼い主にも世間の目が集中していることを考えなければなりません。


©優良家庭犬普及協会

次は「飼い主が他人に挨拶をする間、座って待つ」というテストです。飼い主が犬を座らせ、犬にマテをかけ、そこへ他人が飼い主から1mのところまで近づき、お辞儀をしてから一言、二言、挨拶をします。飼い主も同じように挨拶を返し、他人は犬に背を向け、来た道を戻ります。判定員が終わりを告げるまで、犬は静かにずっと座っていなければなりません。犬は周囲の人間に恐れられる存在ではなく、好ましい存在でなければなりません。常にこのイメージを維持するよう、飼い主は犬の行動を管理、監視してゆかなければなりません。見知らぬ者が飼い主に話しかけても、友好的な近づき方をする人間であれば、家庭犬は落ち着いてそれを受け入れることが出来るはずです。このときに犬がおとなしく座っていれば、近づいてきた人間は犬を怖いと感じることもなく、犬のイメージ全体が良くなるのです。


©優良家庭犬普及協会

そして「食事中テーブルの下で待つ」というテストは、飼い主に10分間、実際に食事をしてもらい、犬をテーブルもしくは椅子の下で伏せて待たせるというものです。多くの家庭では、食事中に犬がうるさくて困っているようです。犬たちが鳴き声をあげたりよだれを垂らしたりするのは、おこぼれを頂戴できることを学習してしまっているということです。食事中所定の位置で犬にフセ・マテをさせることができれば、友人の家での食事やドッグカフェなどに一緒に連れて行った場合でも、他人に不快な思いをさせたり、迷惑をかけたりする事がありません。

これらは15項目の中の一部ですが、その他の項目も社会生活で欠かすことの出来ないものですので、しつけの一つの目標としていただきたいと思っています。大変怖がりな犬などの場合、どうしてもクリアできない項目が出てくることもあります。たとえ合格できなくても、また無理やり受験しなくても、協会の検定内容を見ながら、飼い主が自分の犬をよく知り、愛犬と絆を深く結ぶきっかけとしていただければ、それだけでも大きな収穫であると私共は考えています。

詳しいテスト内容や判定基準などは、当協会インターネットウェブサイトをご覧下さい。

優良家庭犬普及協会
〒224-0003 横浜市都筑区中川中央一丁目22-5 グレイスコート302
Email:info@cgcjp.com 電話:045-912-8791 Fax:045-912-8795

優良家庭犬普及協会 事務局長:川村惠美子

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