人と動物の関係学

[2010年2月] 犬との楽しい生活 #02

愛犬と飼い主をつなぐ命綱 ~リードについて考える

リード故障による事故を知っていますか?

 最近、何件ものリードの事故についての報告を目にしました。
 リードが壊れた為に、犬が道に飛び出してしまい事故にあったり、噛みつき事故を引き起こしてしまったり、という内容です。
 とても怖い話ですが、このような事は誰にでも起こる可能性があるのではないでしょうか。

 国民生活センターには、2004年から2008年までの間に、リード故障による事故の報告が30件近く寄せられているそうです。
 リードは、言わば『犬の命綱』でもあります。突然の出来事が起きた時に、飼い主が犬を制止させてその安全を確保するためには必要不可欠な道具です。
 ですがその命綱が強度不足で破断したり、金具が壊れたりしたら、とんでもない結末を招く恐れもあるのです。

リードにかかる命の重さ

 実際に販売されている製品を見てみると、確かにとても頑丈にできているように見えます。また、飼い主が自分の愛犬の体重に合わせて購入できるように、多種多様な太さや素材のものも作られています。
 飼い主たちも、選ぶときには様々なことを考慮して慎重に選んでいるはずです。
 しかしここに、日ごろから飼い主たちの考えが及ばないであろう要素が隠れているのではないでしょうか。
 それは、犬が突発的に強い力で引っ張った場合にリードや金具にかかる、負荷の大きさです。
 犬種によっては、突然走りだしたり、刺激に向かって飛びかかったりする傾向の強いものがいます。この突発的な動きにより、リードにはその犬の体重以上の力がかけられるのですが、このことをリード購入の際に考える飼い主は少ないのではないでしょうか。

 昨年、国民生活センターではいくつかの代表的商品のテストが実施されました。
 その内容と結果を見てみると、例えば小型犬用の商品(10キロまでの犬用)のなかには34キロ強で破断したものがありました。
 そして犬がかける負荷の計算においては、9.4キロの小型犬が最大25キロ以上の力をかけることが判明したのです。13キロの犬であれば、なんと30キロ近い力がかかるようです。
 このような情報を、我々飼い主は真剣に受け止めなければならないと思います。

身近な道具だからこそ、もう一度考えてみてください

 私自身も、極端な例ではありますが、大型犬用リードのナスカン部分が伸びてしまい一瞬にして犬が飛び出してしまったという事故を目の当たりにしたことがあります。
 普通ではあり得ぬことなのでしょうが、たまたまその犬が自分に接近してきた犬に対して強い情動反応を示し、とてつもない力で相手に襲いかかってしまったために起こった事故でした。
 信じられないかもしれません・・・でも本当にあるのです、このようなことが。

 自分の犬を守るのは、飼い主の務めです。
 あらゆる意味で、この言葉を愛犬との生活の中で生かしていただきたいと思う、今日この頃です。

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