人と動物の関係学

[2011年2月] 犬との楽しい生活 #03

愛犬と会話をしていますか?

散歩は"義務"ではなく、愛犬と過ごす"貴重な時間"です。

今年のお正月の朝でした、寒い中、町内を自分の愛犬と散歩をしていました。とても寒かったので彼女(キューちゃん)に思わず「寒いね。」と声をかけました。声をかけられた彼女はいつも通り「そうだね!」と言わんばかりに私の顔を見上げていました。
ちょうどその時、正面から年配の女性が歩いてこられました。その女性は私たちの前に立ち止まると、キューちゃんを見つめて感慨深げに言いました。「この犬はよく話を聞いているね。」私は「?」と思いながらも一応お礼を言いました。すると女性は、自分もいつも散歩中は自分の愛犬と話をしながら歩いていることを話され、更にはむっつりとした表情で、犬の方も見ずに歩いている飼い主を見ると腹が立つと言われました。
私も以前から同じことを強く感じていたので、とても共感しました。散歩をしていると、色々な犬やその飼い主たちとすれ違いますが、多くの飼い主はあまり楽しそうな表情をしていません。無表情で犬の方もあまり見ず義務的に歩いて行く方々が沢山いることはいつも気になっていました。
散歩は運動の為でも排泄の為でもありません。散歩の時間は誰にも邪魔をされず、犬と二人きりで過ごすことができる貴重な時間なのです。私は今、2頭の犬と暮らしていますが1頭ずつ別々に散歩をしています。犬たちがママを独占できる時間が楽しいと言ってくれたからです。
小さな子供と歩いている時のように、たわいのない会話を私は犬たちといつも交わしています。「寒いね」、「あ、鳥がいる」、「危ないよ、こっちに寄って」、「雨降りそうだから急ごう」、「何見てるの?」。別に号令を出すわけでもなく、普通の会話をするのです。

動物たちは私たちの言葉にいつも耳を傾けています

犬が車道に出そうになった時、無言でいきなりリードを引っ張った飼い主を目にしたことがあります。もちろん危険が迫っている時のとっさの行動だと思うのですが、ちょっとでも犬に声をかけることを忘れないで欲しいと感じてしまいました。「危ないから早くこっちに来て」と言葉をかければ、犬はただ力任せに引っ張られたという思いをしなくて済むのではないでしょうか。
動物は私たちの言葉にいつも耳を傾けてくれています。だからこそ彼らに私たちの気持ちを伝えることは大切なのです。犬たちは話しかけてもらうのが大好きです。それは家の中だけでなく外出中も同じです。何かいけないことをしたときだけ「やめなさい」という声をかけるのではなく、たわいのない会話を試みてください。散歩中に変な人と思われるかも、などと考えずに普通に話してあげてください。私はいつもとても変な人と思われているかもしれません。「今日は大きなウンチが出たね!」などと楽しそうに拾っているのですから(むろんできる限り排泄は庭でさせてから出かけるようにはしていますが)。
赤信号で立ち止まった時、自分の愛犬の顔を見つめ「かわいいね!」と言っている変なおばさんは、これからもずっと変でい続けようと思うのです。

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