人と動物の関係学

[2013年9月] 犬との楽しい生活 #06

咬傷事故について

犬は人間の最大の友

犬は、人間の最大の友と言われています。文字通り犬は、最も早くから人類と共に生活を始めた動物です。しかし、長年のお付き合いはあるものの、残念ながら時には、人と犬の間に争い事が起こることもあるのです。
皆さんもよく耳にする「咬傷事故」というものです。もちろん自分の愛犬が人間を咬んだりしないように躾をしたり、管理をしたりすることは、飼い主の大きな責任の一つではありますが、もし咬んでしまったらどのように対処すれば良いのでしょう? 

犬が咬んだ時の対処法

実は、その対処方法に関する法律があることを、多くの人は知りません。今、日本では狂犬病がないので、犬が人を咬むと言う事故が、重篤なものであるという意識が薄れているのかもしれません。しかし、狂犬病だけの問題ではなく飼い犬が人を咬んだときには、飼い主はきちんとした対応をしなければならないのは、当たり前のことなのです。自分の住む自治体では、どのような対処が求められているのかを、飼い主は事前にしっかりと調べておくべきでしょう。例えば、東京都の動物愛護及び管理に関する条例には。、以下のような文言が載っています。

第29条 1 飼い主は、その飼養し、又は保管する動物が人の命または身体に危害を加えたときは、適切な応急処置及び新たな事故の発生を防止する措置をとるとともに、その事故及びその後の措置について、事故発生の時から24時間以内に、知事に届け出なければならない。 2 犬の飼い主は、その犬がひとを咬んだ時は、事故発生の時から48時間以内に、その犬の狂犬病の疑いの有無について、獣医師に検診させなければならない。

三つのやるべき事

つまりもし、自分の愛犬が人を咬んでしまった場合、飼い主は三つのことをやらなければならないと、東京都では法律で定めていると言うことになります。まずは、被害者の傷の手当てを手配すること、その次に、二度とそのような事故が起こらないように再発防止策を考え実施すること、そして24時間以内に事故が発生したことを、お役所に届け出ることです。届け出先はもよりの保健所になります。
一体何人の飼い主が、このような義務があることを認識しているのでしょう。おそらく届け出なければならないという点に関しては、多くの人ガ知らないのではと思うのです。犬を飼育する際には飼い主の責任は、どのようなものであるかを誰でもまずは考えるでしょう。しかし、その犬がもし人を咬んだら・・・などと事前に考える人はあまりいないでしょう。そのような事態が起こらない方が良いに決まっていますが、もしもの場合の正当な手続きを知っておくことも、飼い主責任なのではないでしょうか。

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