
ゼノくん:「ぼく、お風呂だーい好き!アックちゃんは?」
アックちゃん:「わたしはあんまり好きじゃないわ。自分で舐めていつもきれいにしているから、あんまり必要がないのよ。でもこのあいだ、毛玉を吐いておうちの人に迷惑をかけちゃった。」
ゼノくん:「やっぱり、僕たちの体はおうちの人にきれいにしてもらった方がいいんだよ。きっと。でも正しいやりかたとかあるのかな?あ、動物看護師ののぞみさんがグルーミングの方法を説明しているよ。聞いてみよう。」
グルーミングはペットの健康管理上とても大切なことです。ペットの体をまんべんなく触り、よく見ることで皮膚の状態などをよく知ることが出来ます。飼い主さんも正しいグルーミングの仕方をマスターして、ペットの病気の早期発見に役立てて下さい。
ブラッシングはおうちで出来る健康管理です。毎日ブラッシングをする習慣をつけましょう。ブラッシングは毛並みをきれいにするだけではありません。皮膚や毛についた汚れを落とすとともに、皮膚の血行を促進し、皮膚の状態を健康に保つ役割があります。また、古い毛を取り除くことによって、ペットが自分で毛を飲み込んでしまうのを予防したり、毛の絡みをほぐし、毛玉が出来るのを予防するという意味もあります。毛玉が出来ると、その部分の皮膚がひきつったり蒸れたりするため、皮膚病になりやすくなってしまいます。
さらに、ブラッシングの時間は大切なボディーチェックの時間。皮膚の細かい変化に気がつき、皮膚病などの早期発見につながります。
長毛ならピンブラシを使い、細かくやさしくブラシを通してあげましょう。特にもつれやすい脇や内股などは、忘れずにとかしましょう。毛のもつれでブラシが引っかかる場合は、無理に引っ張らずにいったん離してから、ブラシを入れ直しましょう。
短毛犬の毛やピンブラシではとけない毛もつれには、スリッカーブラシを使います。スリッカーブラシは力が入り過ぎないように軽く握り、ピンの面を犬の皮膚に対し平行になるようにしましょう。力が強かったりブラシに角度をつけて使用すると、ピンが皮膚に刺さったり傷をつけることになるので気をつけましょう。
スムース・コートの場合は柔らかいゴム製のラバーブラシなどを使い、毛並みにそってマッサージをするように使用します。 短毛でも毛の抜ける量に変わりはありません。ブラッシングしてあげることで毛が抜けやすくなり、艶のある被毛をつくることができます。

シャンプーをする前には、まずブラッシングをして毛をよくほぐしましょう。毛玉があるまま毛を濡らしてしまうと、毛がフェルト状になってしまい、あとでほぐせなくなってしまうからです。
まだシャワーに慣れてなくて、シャワーを怖がる子は、シャワーヘッドを体に密着させるようにあてて、体をぬらしていきます。驚かないよう尻尾の方から順に前の方をぬらしていきましょう。シャワーの適温は体温に近い約38度です。必ず、水ではなくお湯をかけましょう。急に水をかけるとびっくりして、シャワーが嫌いになってしまうかもしれません。
シャワーをしながら一緒に肛門腺(お尻の穴の斜め下あたり)を絞りましょう。ここはデリケートな部分なので、嫌がるようなら無理をしないようにしましょう。また衛生面を考え、肛門腺を絞る時には必ず手袋を使用するようにしましょう。
濡らす時と同様に、後ろから頭に向って洗っていきます。四肢や腹部は汚れが多いので、しっかり洗いましょう。足先を持つと嫌がる子が多いので、無理せず、指の間にシャンプー液を入れ足を軽く握る(揉む)ように洗いましょう。大切なことは、ワンちゃんが不快に感じないよう、やさしく洗ってあげることです。
さらに、顔も洗っていきます。目頭や口の周りは涙やよだれなどで汚れやすく、でもやはり清潔にしておきたいところなので、しっかり洗いましょう。顔に直接お湯がかかると嫌がる子が多いので、スポンジなどを使って洗ってあげてください。
顔からすすいでいきます。シャンプーのときと同様、お湯を嫌がる子はスポンジを使ってあげてください。すすぎ残しは、皮膚炎のもとになってしまうので、お腹やわきの下などは特にしっかり流しましょう。
耳の中は脂の分泌が多く、汚れがたまりやすい場所です。汚れをほっておくと外耳炎になりやすいので、おうちでも常に状態をチェックし、きれいにしましょう。おうちでは綿棒や鉗子は危ないので使わないようにしましょう。
汚れはイヤークリーナーを使って除去するようにします。
イヤークリーナーを入れたら、そっと外耳道を揉みます。クリーナーが耳の中全体に行き渡ると、ペットは頭をブルブルと振ってきます。すると、耳の奥から汚れが浮き出てきますから、それをティッシュでふき取るようにします。
グルーミングをしているときに、もしこんな異常が見つかったら、皮膚の病気かもしれません。市販のシャンプーやイヤークリーナーを使用せず、なるべく早く動物病院へ連れてきてください。
・皮膚に傷や炎症が見つかった場合
・皮膚の表面や皮膚の下に何か腫れ物が見つかった場合
・脱毛やフケが多く見られた場合
・ノミやマダニの寄生虫が見つかった場合
・皮膚がべたべたする、ざらざらする、かさかさするなどの異常が見つかった場合
ブラッシング、シャンプーで健康管理も出来るんだね。いっぱい触って、いっぱい気づいて欲しいね。
次回はシャンプー剤について、もう少し詳しく説明してもらおう。皮膚に異常があるときには薬用のシャンプーを使わないといけないらしいよ。