
以前の肥満対策のお話の時に、動物病院には病気に応じた専用のご飯が置いてあるって言っていたね。あのときは確か糖尿病用のご飯だったと思うけど、他の病気の時にも専用のご飯があるのかな?獣医師の先生に聞いてみよう。
確かに、ちょっと怪我をしたときなどは栄養をつけた方が治りが早いこともあるから、美味しいものを食べてもいいんだけど、例えば糖尿病のようにカロリーコントロールが必要な病気の時や慢性腎不全のような栄養素の調整が必要な時、そしてお腹を壊して消化のよい物を食べなければいけない時には、状況に合わせたご飯にすることが大切だよ。
もともと皮膚が弱く皮膚炎を起こしやすいペットのためのフードで、アレルギーの原因となりにくいたんぱく質を使用しているのが特徴。皮膚の健康に必要な脂肪酸を配合し、炎症が起きにくいように脂肪酸(オメガ3とオメガ6)の配合比率に配慮しているフードもあります。
腸に負担をかけない、低脂肪で消化のよいご飯。さらに、腸の中の善玉菌が増えるように善玉菌の栄養になるオリゴ糖を配合したり、繊維質をコントロールしたりしているのが特徴。
歳をとって、関節がすり減ってきてしまい炎症を起こしているようなシニアペットのために、軟骨の成分であるグルコサミンやコンドロイチン硫酸を配合してあるフード。また太る事によっても関節の負担は大きくなるので、体重管理がしやすいカロリー設定にしてあったり、脂肪の燃焼をサポートするL-カルニチンが含まれていたりするのが特徴。
手術や出産後の回復期や飢餓状態にあった子のための、少量で十分な栄養が摂れる高カロリーの療法食。
糖尿病になってしまった場合は、肥満を解消し血糖が急激に上昇しないような食餌が必要。 適正体重を保つL-カルニチンを配合し、繊維質や炭水化物に工夫が凝らしてあるのが特徴。また、糖尿病を予防するための、肥満に対応した低カロリー、低脂肪、高品質たんぱく質の療法食もある。
体の老廃物を少なくして腎臓の負担を軽くするため、リンを制限しながらも必要量の良質なたんぱく質が入っているのが特徴。
猫の下部尿路疾患(F.L.U.T.D.)は尿中にストラバイトもしくはシュウ酸カルシウムの結晶ができることが原因。これらの結晶を作りにくくするために、尿中のpHをコントロールするための療法食。
どの療法食も一回に与える量を守り、継続して与えることがとても大切です。獣医師の指示なしに勝手に減らしたり止めてしまったりしないようにしましょう。
また、療法食を食べさせる一方でおやつや別のフードなどを与えてしまったら、せっかくカロリーや栄養をコントロールしていても意味がありません。
本来、療法食はフードであるのと同時に薬でもあるのです。だからこそ獣医師のみが扱うことができるのです。療法食を与える時には獣医師の説明を良く聞き、定期的な状態チェックを行いながら与えるようにしましょう。
そうか、療法食は「食べる薬」なんだね。病気を悪くしないためだと思えば、美味しいしおなかいっぱいにもなるんだから、僕たちこれだけでも我慢できるよ。