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動物の病気:ずっと元気でいてね 〜飼い主さんができる予防と健康管理〜

食事管理が大切な病気・関節炎

関節炎のように原因となるものがはっきりとせず、歳をとるにつれて徐々に進行する可能性のある病気には、悪化してしまったものを薬や手術で治療するよりも、普段から食事や生活環境などライフスタイルに気を配ることで病気を進行させにくい状態にしておくことが大切です。では関節炎をケアするための食事とは、具体的にはどんな内容なのでしょうか?

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

前回会った膝蓋骨脱臼の病気を持つお友達は毎日の食事を特別な食事に変えて関節が痛くならないように気をつけているんだって。なんでも関節が痛くなりやすい子に作られた食事らしいけど、いったいどんなものが入っているのかな?どんな効果があるのかな?
獣医師の先生に聞いてみよう。


【関節炎になりやすい子には食事管理が大切です】

もし関節炎になってしまった場合には、関節に負担をかけないような生活環境を整えたり、消炎剤を使って治療をしていきますが、治療は長く続ける必要があり、また骨が変形してしまうほど進行してしまった場合には外科手術が必要になる場合もあります。ですから、関節炎が疑われたらなるべく早いうちから関節の負担や炎症を抑えて変形が進行しないように気をつける必要がありますが、遺伝的な問題、体格の問題、生活環境の問題、加齢による変化など関節炎になりやすい素因を持っている子は、できれば関節炎になってしまう前に日頃から発症しないように気をつけたほうがいいでしょう。
関節炎を予防するために大切なことは、関節を形成する軟骨の成分を補うことと、関節に負担をかけないように体重をコントロールすることの2点です。これらはどちらも栄養学的な問題であり、毎日の食事によって管理することができます。

【関節炎を軽減させる作用のある栄養成分があります】

関節炎は主に関節表面を覆っている柔らかく弾力のある軟骨が磨り減り、関節の形が変形するためにおこります。軟骨が薄くなるとその下にある硬い骨が直接ぶつかったりこすれあったりするために炎症がおきるのです。ですから関節炎を軽減させるためにはまず軟骨が磨り減らないように軟骨を形成する成分を食事で補うことが大切です。軟骨を形成する成分で代表的なものにはグルコサミンとコンドロイチンがあります。

【グルコサミンとは】

グルコサミンとは糖とアミノ酸が結合したもので、軟骨の他にも皮膚や爪、靭帯などに多く含まれています。軟骨のクッションの役割を果たす主な原料となり、関節部分の新陳代謝には欠かせない栄養成分です。傷ついた軟骨を修復するのに使われるばかりか、関節の炎症を抑える作用もあると言われています。しかし、体内のグルコサミンは年齢と共に徐々に減少してきてしまうため、特に歳をとって関節炎になってしまった子には積極的に補給することが必要となります。

【コンドロイチンとは】

コンドロイチンも軟骨を作るもう一つの重要な成分です。軟骨だけでなく多くの内臓や神経など全身の結合組織に存在し、組織に保水力や弾力性を与える作用を持っています。ですから、もし軟骨のコンドロイチンが欠乏してしまうと、弾力性やなめらかさがなくなってしまうために衝撃を吸収することができずに炎症をおこしやすくなってしまうのです。コンドロイチンもグルコサミンと同様、年齢と共に体内で作られる量が減少してきてしまうため、関節炎を予防するためには定期的に摂取したほうがよいでしょう。

【体重管理も大切です】

関節炎をケアするときには、もう一つ、関節に負担をかけないように体重をコントロールすることも重要なポイントです。もし必要以上に体重があれば、それだけで関節に負担をかけ軟骨をすり減らす原因となるからです。逆に今はまだ関節の痛みが見られないが遺伝的に関節炎が発症するかもしれない素因を持っている子でも、体重を軽めに維持することで発症を予防できる場合もあります。
体重管理はトータルのカロリーコントロールがもちろん重要ですが、単純に食べる量を減らすとペットにストレスとなることもあるため、最近では、脂肪燃焼を促すL-カルニチンを食事に配合することで太りにくい食事にすることなどで対応しているドッグフードも見られるようになりました。

【毎日食べることのできる食事であることが大切です】

ペットの健康管理を考えた時、毎日の食事で体調を整えることができれば理想的です。それに、与える飼い主さんにとっても、毎日の食事の中に必要なものが含まれていれば薬のように与え忘れたりすることもありません。ですから、関節のためによい成分が含まれている食事でも、毎日続けるための食事ならば当然のことながら、全体の栄養バランスや消化管の健康、皮膚・被毛にも十分な配慮がなされていることが大切です。
特に関節のことを考えた場合、毎日バランスの取れた食事をきちんととることによって、適度な運動もすることができ、良質なタンパク質を十分に摂取することで関節の周りにしっかりとした筋肉をつけることもできるようになり、それが不安定な関節をしっかりとサポートして関節炎の悪化を防ぐことができるようになるため、栄養のバランスは特に重要になります。

【獣医師からのメッセージ】

関節炎のように徐々に進行する病気はなかなか気がつきにくいものです。しかし、関節は一度変形してしまったら元に戻すことはできません。ペットがずっと痛い関節を抱えて生きていくことのないよう、もともと関節が弱いと診断されている子は体重管理にはくれぐれも気をつけ、関節のことを考えた食事を続けることで健康管理をしていくようにしましょう。

【ゼノくん、アックちゃんからの一言】

ふうん、関節が弱くて体重管理に気をつけなくてはいけない子でも、おいしく食べることのできる専用の食事があるなんて、みんな本当にペットのこといろいろと考えてくれているんだね。もちろん、味だって僕達好みらしいし、なんだかちょっと味見してみたくなっちゃったよ。

ユーカヌバ一般食

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