
外から体内に取り入れなければならない栄養素、タンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルのうち、ビタミンとミネラルは食べ物の中に微量に存在し、必要とする量はごくわずかですが、体の構成成分として、また代謝を調整するためにとても重要です。今回はペットの健康に大切なビタミンとミネラルについてお話をしていきましょう。
いつも食べているフードの袋の裏を見たら、原材料のところにビタミン何とかって言葉がいっぱい書いてあったよ。ビタミンって体の中でどんな働きをしているのかな?たくさんの種類が書いてあるけれども、こんなにいろいろ必要なものなのかな?
獣医師の先生に聞いてみよう。
どれどれ、一緒にフードの袋の裏にかかれているラベルを見てみよう。

原材料のところに確かにビタミン類としてE、A、Cなどいろいろ書かれているね。
ビタミンはタンパク質や脂肪と違って体を作る原料にはならないけれども、体の中で代謝に関わる重要な栄養素のひとつなんだ。多くのものは自分の体内では作ることができないから、こうして食べ物の中に必要な量がバランスよく入っていることが大切なんだよ。
そうだね。ワンちゃんに必要なビタミンは全部で13種あるんだけど、その中から主なビタミンの働きについて説明しよう。
食べ物の中に微量しか含まれていないけれど、体を正常に動かすためにはなくてはならない栄養素と言う意味ではミネラルとビタミンは似ているかもしれないね。ミネラルは無機質とも呼ばれ、体を作る元素のことで主要ミネラルとしてはカルシウム・カリウム・ナトリウム・塩素・マグネシウム・硫黄・リンが、その他の微量ミネラルとしては鉄や銅、亜鉛、マンガンなどがあるんだ。
たとえば、赤血球に含まれている酸素を全身に運ぶ赤い色素はヘモグロビンというのだけれど、このヘモグロビンは鉄が重要な構成要素になっているんだ。
また、亜鉛も体の成長や免疫に関与する酵素を作るためには欠かすことができないんだよ。
それぞれ一日に必要な量はほんのわずかだけれども、ミネラルは体内で作る事ができないから、毎日少しずつ食べ物で取り入れなければいけないんだ。
確かに必要なものが不足すればさまざまな病気を引き起こすことがある。たとえば、ビタミンB2が不足したら皮膚炎や口内炎になってしまうし、カルシウムが不足したら骨がもろくなってしまう。
けれど、多ければいいというものでもないんだ。
例えば、カルシウムとリンの関係のように、あるミネラルが過剰になると、別のミネラルの吸収を阻害してしまうことがある。尿路結石が出来やすい子はマグネシウムを制限しなければいけなくなることもある。またビタミンAやDなどの脂溶性ビタミンと呼ばれるものは過剰に摂取すると体内の脂肪に蓄積して過剰症を引き起こしてしまうこともあるんだ。
ビタミンやミネラルはあくまでもお互いがバランスよく、過不足なく摂取することが大切だということを忘れてはいけないよ。
そうか、わかったぞ。栄養の専門家が僕たちのことを考えて少しずつ必要なビタミンやミネラルをバランスよくフードに入れてくれたから、ラベルにはいろいろなビタミンやミネラルの名前が書いてあったんだね。こういうフードを食べていれば、どれか一つの栄養だけ多かったり少なかったりなんてことがないから、僕たちはビタミンやミネラルの不足や過剰が原因になる病気なんて心配することはないよね。