動物の病気:愛犬・愛猫のために 〜予防したいペットの病気〜

初めてのワクチン

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

ワクチンはいろいろな病気を予防してくれる、っていうのはいままでの説明でよく分かったけど、一番初めに打ったワクチンってどうだったっけ?なんか2回くらい打ったような気もするんだけど、どうしてだろう?
獣医師の先生に聞いてみよう。


初めてワクチンを打つ時には、まず動物病院に相談しましょう

小さな子犬や子猫をおうちに迎えたら、まず家族や環境に慣れさせましょう。そして十分ストレスが取れてから、動物病院の先生とワクチンの相談をしましょう。もしも、おうちに来る前にペットショップなどですでにワクチンを打っている場合は、その旨もきちんと話をしておきましょう。ワクチンの安全性と効果を最大にするには、接種時に健康であることが大切です。接種前には必ず、動物病院で健康診断をしてもらいましょう。



赤ちゃんたちは移行抗体で守られています

生まれたての子犬や子猫は、病気に対する十分な準備が整っていません。代わりに、母乳を介してお母さんから病気にかからないように、免疫物質(抗体)をもらっています。これを移行抗体と言います。
移行抗体は徐々に減っていき、それと同時に病気に対する抵抗力が弱まってきます。初乳の量やお母さんの抗体の生産量によって、移行抗体が消失する時期には幅があり、早くて生後45日前後、遅いと150日近くまであります。


病気の予防を移行抗体からワクチンへ引き継ぐ時期が大切

ワクチンによって作られた抗体と移行抗体はほぼ同じような役割を果たしています。移行抗体がなくなったときにちょうどワクチンを打てればよいのですが、いつ移行抗体がなくなるかは分かりません。さらに、移行抗体はせっかくのワクチンの効果を抑えてしまいます。もし、まだ高い抗体が残っているときにワクチンを打っても、ワクチンによる免疫はつかない、というわけです。
ワクチンを打つ時期が早すぎてもダメ、遅すぎてもダメなのです。


だからこそ初めの年は2回以上のワクチン接種が必要です

移行抗体が消滅する時期がわからない以上、ワクチンを接種する時期を判断するのはなかなか難しいことです。かと言って、移行抗体が消滅してしまったあともワクチンを打たないでいれば、今度は病気にかかってしまうかもしれません。そこで一般的には、まず移行抗体が少なくなる生後9週前後に1回接種し、その後3週~4週に1回または複数回接種することで、予防を確実なものにするのです。

移行抗体の消滅時期はその子によって異なります

そのあとは年に1度の追加接種となります

ワクチンによって獲得した免疫の効果は永久ではありません。時間と共に徐々に下がってきてしまいます。そこで、年に1回追加接種を行い、再び免疫力を上げることになります。


獣医師からのメッセージ

小さな子犬や子猫は病気に対する準備が十分に整っていません。特に、お母さんから離れ、ペットショップで暮らし、さらに新しい家族と出会って生活環境も変わったペットたちは、ストレスでとても病気にかかりやすい状態になっています。
正しいワクチン接種で、病気から守ってあげましょう。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

小さい頃に僕たち頑張って何回もワクチンを打ったから、今はこんなに元気でいられるんだね。これからも頑張らなくっちゃ。
そうそう、ワクチンを打つときには僕、健康診断もついでにしてもらったんだ。それも健康の秘訣なのかな? 次回はそのことについてもっと詳しく聞いてみよう。

↑ このページのトップへ