動物の病気:愛犬・愛猫のために 〜予防したいペットの病気〜

狂犬病予防接種について

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

僕は毎年「狂犬病予防接種」をしてもらうと、保健所に「注射を打ちました」という報告をして、代わりに「注射済票」っていう小さな金属プレートをもらうんだ。他のお注射の時にはもらわないけど、何か特別なのかな? 獣医師の先生に聞いてみよう。


狂犬病は唯一法律でワクチン接種が定められている病気です

狂犬病は人や犬を含め、ほとんどの哺乳類が感染する恐ろしい病気です。非常に強い感染力を持ち、もし発症すればその死亡率はほぼ100%といわれています。日本では昭和25年に「狂犬病予防法」を定め、犬を飼った時には30日以内に近くの役場に必ず登録を行い、狂犬病予防接種を受けなくてはいけません。そのおかげで幸い、現在では日本において狂犬病発症の報告はありません。


狂犬病ってもう日本にはない病気なんだ。じゃあ、もう日本に住む僕たちはワクチンを打たなくてもいいんじゃないの?

周囲の国々にはまだ狂犬病の発症報告があります

世界中を見渡してみると、狂犬病を撲滅することのできた国は日本やイギリスなどのごく一部だけで、アメリカや中国、東南アジアなど多くの国では、まだまだ発症の報告があるのです。気軽に海外旅行に行くことができたり、海外からペットを輸入するできるようになった現在、いつどこから狂犬病が日本に入り込むかは分からないのです。


狂犬病にかかると、どうなっちゃうのかな?
 

狂犬病は神経を侵されてしまう恐ろしい病気です

狂犬病の病原体「狂犬病ウイルス」が体の中に入ると、神経、脊髄、脳が侵されてしまいます。興奮しやすくなり、痙攣や麻痺がみられ、ほぼ100%死亡してしまいます。感染した動物の唾液の中に病原体を排出し、興奮して他の動物を噛むことによって噛まれた動物がまた感染してしまいます。人間にも感染する恐ろしい病気です。


そうか、そんなに怖い病気だから、病気がなくなった今でも狂犬病予防接種は必ずしないといけないし、役場で登録しないといけないんだね。 そういえば、はじめてこの注射を打ったとき、役場で「鑑札」っていうのをもらったけど、これは何なのかな?

「鑑札」は登録をしたという大切な証です

初めて狂犬病予防接種を受けて、役場に登録を行うとその証として「犬鑑札」が交付されます。これには接種年度と市町村名、番号が記されており、その番号を見れば「○○家の△△ちゃん」ということが分かるようになっています。鑑札は言わば「犬の住民票」なのです。初めて打つときだけに交付されるものなので、無くさないように気を付けましょう。


ワクチンを打つときに気をつけないといけないことはどんなことかな?

ワクチンを打つときには体調の良いときにしましょう

狂犬病予防接種を受ける時には、通常のワクチンを打つときに気をつけなければいけないことと同じ注意が必要です。 前回「ワクチン接種時に気をつけたいこと」の時に説明しましたが、 1、体調の悪い時には打たない 2、ワクチンを打ったあとは安静にしている 3、少しでも様子がいつもと違うと思ったらすぐに動物病院に連絡する ということは忘れないようにしましょう。狂犬病予防接種は接種日と場所が決められている集団接種もありますが、動物病院でも接種が可能です。体調を見ながら良いコンディションのときに受けるようにしましょう。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

狂犬病みたいなすごく怖い病気でも、みんながきちんと予防接種をすれば、防ぐことができるんだね。予防の大切さを改めて感じちゃった。

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