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動物の病気:愛犬・愛猫のために 〜予防したいペットの病気〜

ちょっと待って!そのノミ・マダニ対策は本当に大丈夫?獣医師が教えるノミ・マダニ対策

ノミ・マダニの寄生に対し、最近は多種の市販薬が売られていたりインターネットやペット関連の本などでもたくさんの駆除方法があげられています。しかし、本当に正しい駆除方法は一体どのようなものなのでしょうか。ノミやマダニを完全に根絶させる最適なノミ・マダニ対策をお話しましょう。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

「ノミやマダニなんて小さいんだから、見つけたときにつぶしちゃえばいいんだよ」って言っている人がいたよ。本当かな?それに、飼い主さんたちは「ノミやマダニの対策はやっているから大丈夫」ってよく言っているけど、その方法は本当に僕たちにとって最適なものなのかな? 獣医師の先生に聞いてみよう。


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!

目に見えているノミは、氷山の一角

ノミは犬や猫の体表上で繁殖して卵を産みます。メスのノミは1日に最大約50個もの卵を産み、それらの卵は表面がつるつるしているため、犬や猫の体表上からすべり落ちて周囲に落ちます。
ノミは一生をペットの体表上だけで過ごすわけではありません。例えばペットの体表上に5匹のノミを見つけたとすると、ペットの寝床やお気に入りの場所などペットがよく過ごす環境には95匹ものノミの卵、幼虫、サナギといったノミの予備軍が潜んでいるのです。
よって犬や猫がよく過ごしている場所や歩いている場所にはどこでもノミがいる可能性があり、一度家の中で繁殖すると駆除は非常に困難になります。
特に寝床やお気に入りの場所は要注意で、掃除機をマメにかけるなどしてこれらの場所を常に清潔に保つことが大切です。


絶対に手でつぶしてはいけません

よく「マダニがいても自分で取っちゃうから平気」「ノミは見つけたらつぶしているから大丈夫」という飼い主さんの話を聞きます。でも、あんなに小さな寄生虫を全部手で取り除くことは不可能です。マダニは、顔の周りやお腹の皮膚の柔らかいところに口から出ている突起を差し込んで食いつき、固定してしまいます。むやみに引っ張って取り除くと、ペットの皮膚の中にその突起の一部が残ってしまい、ひどい皮膚炎の原因になることがあるほどです。
また、ノミはとてもすばしこく、捕まえるのはとても大変です。それにノミの体の中には「条虫」というお腹の寄生虫の幼虫が入っていることがあり、つぶすことで爪についた幼虫を人間が口にしてしまい、人にも寄生してしまう危険があるので手でつぶさないでください。



シャンプーはとても大事。でも寄生を防ぐことはできません

「うちの子は、こまめにノミ取りシャンプーしているからノミなんかいないわ」そういう方もいます。でも、ノミは毛の根元で逃げ回っています。シャンプーをしていても洗いにくい頭部などに逃げてしまい、完全に駆除するのはとても困難です。また、シャンプーを毎日することは難しいですよね?もし、毎日行うことができたとしても今度は皮脂を取りすぎてしまうために、皮膚や被毛のほうが痛んできてしまいます。それにシャンプーのノミ駆除の効果は、その場限りです。駆除成分は皮膚にずっと残るわけではないので、お散歩でまたついてしまうこともあります。


洋服を着てもお散歩中の寄生は避けられません

ノミやマダニは、ペットが発する振動や熱、二酸化炭素を感知してすばやく飛びついてきます。たとえ洋服を着ていても、ペットの足や顔から毛の奥に入り込み、皮膚の柔らかいところやペットの口が届きにくい背中などに移動してしまうので、彼らの寄生を完全にシャットアウトすることはできません。また「うちの子はほとんど外に出さないから大丈夫」という声もよく聞きますが、お散歩など外でノミをもらってきてしまうよりも、実は室内でノミが寄生する可能性のほうが高いことが最近になって知られてきました。


おしゃれなアロマやハーブの香りで対策しているペットもいるようですが...

アロマやハーブで予防をするというのは、ちょっとおしゃれな感じがしてペットにも良いような気がします。しかし、香りはあくまでも「近づきにくくする」というだけで、完全な予防対策にはならず、ついてしまったノミなどを駆除することとは異なります。ですから、寄せ付けないことだけでは、正しいノミ・マダニ対策とは言えません。


ノミを駆除したはずなのに、なぜまたついているの?再寄生は駆除に関係なく起こります

あらかじめノミ駆除剤を投与していても、ノミ駆除剤にはノミが付かないようにする忌避効果はないのでノミのいる環境での再寄生を防ぐことはできません。
以下のような場合に注意し、再寄生をできるかぎり防ぎましょう。

  • ケース1:ノミ駆除剤を投与されていないペットが落としたノミの卵は外の環境でも繁殖します。よってペットがよく通る道や公園などに散歩に出かけた場合は、あらゆるところにノミの卵が落ちている可能性があり、いつノミに再寄生されても不思議ではないのです。
  • ケース2:外に散歩に行かず家の中で飼っているペットの場合でも、ノミがつかないという保障はありません。飼い主さんが外からノミを持ち帰ってきてしまうこともあるので安心はできません。
  • ケース3:家の周りにノミが寄生している野良猫や野良犬がいる場合、それらの動物が庭などに侵入してきたり網戸越しの接触などがあったりすることでノミが再寄生する可能性があります。

外が寒いからといって、ノミがいなくなったと思うのは間違い!

寒くなってきてノミやマダニが目に付かなくなると、予防対策をやめてしまいがちです。しかし、現代の私達の快適な住まいはノミやマダニにとっても快適であり、たとえ真冬でも十分増殖することができる環境なのです。確かに夏に比べて冬場はノミの数が少ないかもしれません。しかし、アレルギー体質のペットはたとえ一匹の寄生でもひどい皮膚炎になってしまう可能性があるのです。ですからノミ・マダニ対策は1年を通して行うことがとても大切です。


暖かくなるのを待っているノミの卵や幼虫たち

温度や湿度が最適な夏の時期は2〜3週間でライフサイクルを繰り返すノミですが、寒くなるとそのサイクルは何倍にも長くなります。すなわち、卵や幼虫、サナギの状態でカーペットの下や畳の隙間などでじっと暖かくなるのを待っているのです。そして適温になったところで成虫になり、ペットに一斉に寄生するのです。そうさせないために冬でも対策が必要になるのです。


冬でもノミの被害は確認されています

あるデータでは、真冬に動物病院に来院したペットを調べてみると、犬の10頭に1頭、猫の5頭に1頭の割合でノミの被害があることがわかりました。この数だけを見ても「多いな」と感じる方は多いかもしれませんが、これは動物病院に来院した犬や猫を対象に調べた結果です。実際にはもっと多くの家庭内でノミが繁殖し、ペットが真冬にもノミの被害にあっていると考えられます。暖房の効いた室内は、ノミにとっては春や夏と同じくらい快適な環境であることを理解しておきましょう。


ノミの成虫を駆除しただけでは、ノミ対策は終わらない!

気温が13度以上であれば、夏冬関係なく卵から成虫までのノミのライフサイクルが繰りかえされてしまうことは先ほどお話しましたが、特に夏のピークシーズンではそのライフサイクルは約2週間という速さでまわるため、あれよあれよという間に大量のノミが発生することがあります。
逆に冬場はサナギの形で春まで越冬することが出来るので、暖かくなるとそれらのノミが次々に再寄生し、ノミの被害にあうこともあります。
このように、ノミは成虫を駆除しただけではノミ駆除対策が完結したことにはなりません。すでに環境にいるノミの子供たちが次々とノミの成虫となってペットに再寄生するからです。


同居のペットにも一緒にノミ駆除を!

複数のペットを飼っているうちの一匹にノミを発見したら、同居しているすべての犬や猫に駆除剤を適切に投与することも重要です。なぜならば、未投与のペットを介してノミのライフサイクルがまわり続け、ノミの再寄生が継続してしまうからです。


マダニを予防するには...

マダニが多く潜んでいる場所は何と言っても草むらです。そのため、まずマダニがいそうな草むらにはなるべくペットを入れないことがマダニ寄生の一番の予防になります。しかし、「できるだけ草むらなどに近づかない」という心がけだけではマダニの寄生予防はやはり不足です。そこで効果のあるダニ駆除剤のお薬を使用することが大切になります。
もしマダニの寄生が確認されても自分で取ろうとせず、動物病院に行ってしっかり除去してもらいましょう。


ホームセンターで売られている市販薬は『医薬部外品』

最近はホームセンターなどで「ノミ・マダニのお薬」と名前がついているものが売られています。形状なども動物病院で処方されているものとそっくりで内容の違いも良く分からないものもあり、価格が安いのでつい買ってしまいがちです。
でも、よくパッケージを見てみましょう。ホームセンターで売っている「ノミ・マダニの薬」は『医薬部外品』と書いてあります。そのような市販薬の効果には限界があり、持続時間もそう長くはありません。さらに、雨に濡れたりシャンプーをしてしまうと、効果が低下してしまうものがほとんどです。


動物病院で処方される駆除薬をオススメします!

動物病院で扱っている「フロントラインプラス」のような薬は、『動物用医薬品』と呼ばれています。動物用医薬品とは、「動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされているもの」を指し、医薬部外品に比べはるかに効果が高いものです。フロントラインプラスは成虫を駆除するだけでなくノミの卵や幼虫の発育を阻止するような高い効力が1カ月以上続き、薬をつけた後、犬は24時間、猫は48時間たてば、その後はシャンプーをしてもその効果は変わりません。


こうすればノミ・マダニを根絶できる!獣医師からのアドバイス

フロントラインプラスを投与することで、ペットの体表上のノミは24時間以内、マダニは48時間以内にほぼ駆除できます。しかし体表上のノミが駆除できたとしても、環境中のあらゆる場所にはノミ予備軍(卵、サナギ、幼虫)が存在しているため、それらの予備軍が成ノミになりペットに再寄生してしまいます。
ですからノミ・マダニ根絶の成功のカギは駆除薬を投与するのと同時に再寄生が発生する環境を改善することにあります。
以下のことを参考にして、ノミ・マダニの根絶を目指しましょう。

★屋内外の環境を清潔に保ち、特にペットが出入りする場所のタイルのヒビ、床板、寝床、お気に入りの場所などは定期的に掃除して、環境中のノミの数を減らしましょう。

★ノミの蔓延がひどい場合、汚れや飛散物を除去するためには掃除機よりスチームクリーナーが効率的です。

★ペットの寝床や毛布を洗う場合は60℃以上のお湯で10分間洗いましょう。

★光に当てることで卵や幼虫の死亡率はきわめて高くなるため、敷物、クッション、ドアマットなどを数日毎に直射日光の下で日干ししましょう。

★ノミやマダニの寄生を受けている物をできる限り廃棄しましょう。


獣医師からのメッセージ

ノミやマダニの駆除法はいろいろ考えられますが、一番大切なのは確実に駆除し、さらには今後の寄生も予防してくれる方法を選ぶことです。是非早い時期から寄生予防をしてほしいと思います。 大切なことは、

★ノミやマダニがつかないようにすること

★寄生しているのを見つけても、自己判断せず、必ず動物病院に相談すること

★動物病院で処方してもらった薬で確実に駆除すること

です。
これらのことをしっかり守って完全なノミ・マダニ対策を目指しましょう。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

へぇ〜、こんなにたくさんの対策があるなんて知らなかったよ。たかがノミ1匹と思っていても、勝手に退治しようなんて思わないでちゃんと動物病院に行ったほうがいいんだね。そしたら先生が僕たちに一番いい薬を処方してくれるんだって!

卵や幼虫の発育までも阻害する、一歩進んだノミ・マダニ対策。フロントライン

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