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動物の病気:愛犬・愛猫のために 〜予防したいペットの病気〜

ノミ・マダニの病害"

もし、愛するペットにノミやマダニが寄生してしまったら、どのようなことが起こってしまうのでしょうか?ペットだけではなく、飼い主さんにもさまざまな被害が起こる可能性もあるようです。ノミ・マダニがもたらす病気や症状について考えてみましょう。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

ノミやマダニが僕たちの体に寄生して悪さをしてしまわないようにきちんと予防することが大切なのはよく分かったけれど、もしノミやマダニに寄生されてしまったら一体どうなってしまうんだろう?獣医師の先生に聞いてみよう。


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!

ノミやマダニは単にペットの血を吸うだけではありません

ノミやマダニは単にペットの血を吸うだけではありません。血を吸うときに血液が固まらないように自分の唾液を皮膚に注入しますが、この中にアレルギーの元になるものや、細菌やウイルスなどの病原体が潜んでいるのです。その中には人にも感染するものがあるのです。



ノミの病害とは?

《ノミによって引き起こされる病気〜ペット編〜》
ノミアレルギー性皮膚炎
 width=これはノミアレルギー性皮膚炎になった犬の写真です。全身の皮膚にアレルギー症状が出てしまい、皮膚炎、脱毛を起こしています。皮膚の一部が黒ずんで見えるのは、炎症のために色素沈着を起こしてしまっているからです。このワンちゃんはおそらく痒くて痒くてとても辛いことでしょう。
ペットは痒いのを我慢することが出来ないので血が出るほど掻きむしってしまい、そこからばい菌が入って化膿してしまうこともあるのです。ノミアレルギー性皮膚炎はたとえノミが一匹いても発症してしまう、油断のならない病気です。
◎瓜実条虫症
 width=ノミの幼虫が条虫の卵を食べると、ノミの体の中で成長していきます。そして、ペットがグルーミングするときにこのノミを一緒に飲み込んでしまうと、ペットの消化管のなかで全長50センチにも成長し、下痢や嘔吐等の症状やなかなか太れないという状況になることがあります。感染している場合、糞の中にこの虫がちぎれて米粒のような形で出てくることがあります。
《ノミによって引き起こされる病気〜人間編〜》
◎ 皮膚炎
 width=人間がネコノミに刺されると、猛烈なかゆみが引き起こされます。反応の強い人では刺された箇所が腫れたりアレルギーによりこのように水ぶくれとなり、皮膚炎を引き起こします。またノミに刺された痕はなかなか消えず、10年以上経っても残ってしまう場合もあります。
◎猫引っかき病
 width=猫引っかき病は、猫に引っかかれた人が発熱や疼痛、リンパ節の腫れなどを引き起こしてしまう病気です。この病原体(リケッチアの一部)をノミが持っていて、そのノミの糞がついた爪で猫が人を引っかくことによって感染します。

マダニの病害 「血を吸うだけじゃない、恐ろしい病気の運び屋」

マダニは血を吸うときに動物の血液中の病原体を受け取り、他の動物の血を吸うときに唾液にその病原体を排出して感染させます。
バベシア症やヘモバルトネラ症などの血液寄生性病原体、ライム病などの細菌、その他にもリケッチアやウイルスなどを広め、その中には人と動物の共通感染症も少なくありません。

《マダニによって引き起こされる病気〜ペット編〜》
◎ 皮膚炎
 width=マダニの唾液には、血液を固まりにくくする物質と組織を破壊する物質が含まれているため、刺されたところはとても痒く、寄生を受けた動物が掻き壊すことによって皮膚炎になってしまうことがあります。
マダニの口にはこのような逆向きのとげがついていて、1度差し込むとなかなか抜けないようになっています。さらに口の周りにセメントのような物質を出して、皮膚にがっちりと固定してしまいます。ですから、食いついているマダニをむやみに取ろうとすると、口の一部が皮膚の中に残ってしまい、皮膚炎の原因となってしまいます。
マダニの多くは目の上、耳など柔らかいところに付くことが多く、皮膚炎を起こすとその部位は腫れ上がり、時には気にして引っ掻くことでさらに炎症をひどくしてしまうことがあります。また、そのままの状態にしておくと半年から1年ほど、痕が残ることもあります。
感染症

マダニの被害で本当に怖いのは「マダニが様々な病気の運び屋になっている」ということです。
マダニの唾液の中には細菌、原虫、リケッチア、ウイルスなどさまざまな病原体が入っていることがあり、血を吸うことで動物から動物へ、または動物から人へ運んでいるのです。

◎ バベシア症
バベシア症の原因となる原虫を持っているマダニが犬を吸血した時に感染します。この原虫は犬の赤血球に感染し、ひどい貧血を引き起こします。一度感染すると完治することは難しく重篤な場合は死に至ることもあります。
◎ ライム病
ライム病はその原因菌であるボレリア菌を持っている野ネズミやシカ、野鳥の血を吸ったマダニが犬を刺すことで感染します。感染すると関節が腫れたり、足を地面に着けなかったり、発熱、神経過敏などの症状がみられます。
◎ 猫ヘモバルトネラ症
マイコプラズマ・ヘモフェリスという病原体は、マダニやノミを介して猫に感染するといわれています。この病気になった猫は、血液中の赤血球が破壊されて貧血となり、症状が悪化すれば死に至ることがあります。
《マダニによって引き起こされる病気〜人間編〜》
◎ ライム病
ライム病の原因菌であるボレリア菌を持っているマダニが人間を刺すことで感染します。感染すると刺された箇所は紅斑となり、そこを中心に徐々に輪状に拡大していきます。この皮膚症状のほか、リンパ節の腫れや筋肉痛、関節痛、時にインフルエンザの様な症状を伴うことがあります。
◎ 日本紅斑熱
日本紅斑熱は、病原体であるリケッチアを持ったマダニ類に刺されることで感染する病気です。ダニに刺されてから数日後にみられる発熱や発疹、そしてマダニによる刺咬痕が特徴で、特に発熱と発疹はほとんどの人にみられます。その部分に痒みや痛みはなく、早期に適切な治療を受ければ予後は良好ですが、重症になり死亡した例も報告されています。
◎ Q熱
Q熱はコクシエラ菌の感染によって起こる人間と動物の共通感染症です。動物にはマダニを介して感染しますが、人間にはQ熱に感染した動物の排泄物などによる汚染された空気中の浮遊物を吸入することによって感染します。症状は主にインフルエンザ様の急性の発熱疾患で多くは2週間ほどで回復しますが、治療が遅れると死の転帰をとることがあります。

獣医師からのメッセージ

ノミやマダニはこのように、様々な被害をペットや人間にもたらします。
ペットのためだけでなく、自分や家族のためにも積極的にノミやマダニへの対策を講じていきましょう。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

ノミやマダニからこんなにたくさんの病気がうつるなんて知らなかったよ。怖い病気にならないためにも僕たちをしっかりノミやマダニから守ってほしいね!

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