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動物の病気:愛犬・愛猫のために 〜予防したいペットの病気〜

猫の犬フィラリア症について

犬フィラリア症は「犬」という名前がついているため犬の病気としては非常に認知度は高いのですが、実際には猫にも起こる寄生虫病です。しかしまだその認知度は低く、今後注目すべき病気の一つともなりえます。そこで、ここでは猫の犬フィラリア症について詳しくお話しましょう。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

へぇ〜!ぼくたち犬だけじゃなくて猫も犬フィラリア症になるなんて知らなかったよ。でも犬とどこか違うのかなぁ?アックちゃんにも関係することだから心配だけど、わからないことだらけ。
獣医師の先生、いっぱい教えて!


猫の犬フィラリア症とは?

犬の犬フィラリア症に比べて猫の犬フィラリア症があまり知られていない理由の一つに、猫が犬フィラリア症に感染したとしても、無症状だったり突然死してしまうことが多いため、発見が難しいということがあるんだ。感染経路は犬と同じで、蚊を介してミクロフィラリアが猫の体内に入り込むんだ。つまり「犬から猫にもうつる可能性のある病気」なんだよ。
最近の報告では猫の感染と発症の確率は今まで考えられていたよりも高いと言われていて、猫も予防した方が良いと注目されはじめている病気の一つでもあるんだ。

犬からも感染するって言うけれど、犬の犬フィラリア症と違うところはあるの?

猫のほうがダメージが大きいようだね

犬フィラリアは稀に心臓や肺以外にも寄生することがあって、猫の場合は脳への侵入が犬よりも多いのが一つ。そして二つ目は、犬に寄生した犬フィラリア成虫の寿命が5〜6年なのに対し、猫では2〜3年と短く、寄生する数も少ないけれど、猫の心臓は小さいから30センチにもなる犬フィラリアの成虫はかなりの負担があるよね。猫は犬と違って、わずか1匹の犬フィラリアの寄生でもそのダメージが大きいんだ。気がついたときには全身に影響が出ているケースも多いようだね。それと三つ目に、猫は心臓に寄生した犬フィラリア成虫を、独自の免疫作用によって殺してしまう特徴的な作用を持っているんだ。その作用によって成虫が死んだ時に、それまで無症状で元気だった猫が突然死したり、肺動脈と肺の組織がダメージを受け続け、慢性呼吸器疾患などの原因になることもあるんだよ。さらに、犬のような特徴的な症状はないし、寄生している成虫の数が少ないことから検査で見つけられないことが多く、何も問題なく健康な時点で発見することが難しい病気なんだよ。

犬よりも見つけるのが難しいし、もっと重症になっちゃうんだね。症状があまりないと言ってたけど、もしあるとしたらどんな症状が見られるの?

こんな症状が出たら要注意だよ

猫の犬フィラリア症の主な症状は次の通りだよ。

  • しつこい咳
  • 呼吸困難
  • 嘔吐
  • うつ状態
  • 疲労
  • 元気消失
  • 失神
  • 中枢神経症状

猫がもし犬フィラリア症に感染をしたとしても、約3割の猫は無症状のまま経過するとも言われているんだ。だからそれまで元気だった猫が何の前触れもなく突然死んでしまった場合、犬フィラリア症は疑うべき病気の一つでもあるんだ。

え〜、それじゃ困っちゃうよ。まだ健康なうちに、犬フィラリア症になっているってことがわかるような方法は何かないの?

早期発見のために抗体検査をしよう!

犬では、犬フィラリア成虫が寄生している状態では抗原検査で90%以上の確率で犬フィラリア症を見つけられるんだ。でも、猫では成虫の寄生が1匹とか少ない場合が多くて、さらにその中にオスとメスがいなければミクロフィラリアを産むことはできないよね。だから犬と同じ抗原検査やミクロフィラリア検査では発見できないことが多いんだ。
でもその一方で、猫においては抗体検査で病気を発見できる可能性が高くて、成虫寄生時で93〜100%と報告されているんだよ。だからもし検査をするのであればこっちをお勧めするよ。

犬フィラリア症になっていることを健康な時点で気づけたらすごくラッキーだよね。でも、もし犬フィラリア症になってるってわかったら、どうやって治療するの?教えて、Dr.ぺテラス!

もし犬フィラリア症と診断されたら症状をコントロールします

もし犬フィラリア症が発見されたら、症状のコントロールを目的とした治療を中心に行うんだ。例えば、ステロイド剤を使って犬フィラリア虫体に対する炎症反応を和らげたりするんだよ。これを犬フィラリアが寿命を迎えるまでの2〜3年間続けて、犬フィラリア自体が寿命で自然と死滅していくのを待つ方法がよく行われる治療法だね。
症状がずっと出ている猫には、成虫駆除剤を使ったり、手術する方法もあるけども、危険を伴うから、先生とよく相談することをお勧めするよ。
それと猫用の犬フィラリア症予防薬を定期的に投与して、新たな寄生を防ぐことも大切だね。

犬フィラリア症になっちゃうと本当に大変なんだね。そうならないためにもやっぱり予防が大事なんだよね!

そう、予防をすることが何よりも大事

犬と同じように、決められた期間に犬フィラリア症予防薬をしっかり飲ませれば犬フィラリア症にはならないよ。猫の場合、犬と比較して発生率も認知度も低いけれど、ここ最近では猫の犬フィラリア症が注目されてきているんだ。犬フィラリア症にならないために予防をすることが何よりも大事だから、猫に飲ませやすい猫専用の犬フィラリア症予防薬が出てきているんだよ。
特に犬の犬フィラリア症の発生が多い地域では、猫への感染率も高くなるから、きちんとお薬による予防ができれば愛猫の犬フィラリアの感染だけじゃなく、地域の犬フィラリア症の蔓延も防ぐことができるよね。それはとても大切なことなんだよ。

獣医師からのメッセージ

これまでは、猫の犬フィラリア症に対しては「心配であれば」くらいのレベルでしたが、今は「しておいた方が良い」と考えられるようになってきています。まだまだ認知度は低い病気ですが、大切なネコちゃんの健康のために、毎月犬フィラリア症の予防をしてあげることをお勧めします。

ゼノくん、アックちゃんからの一言

猫の犬フィラリア症も、犬と同じように起こっちゃうんだね。アックちゃんも、ぼくと一緒に予防のお薬を飲ませてもらって、地域に病気を広げないためにもみんなで犬フィラリア症にならないようにしようね!

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