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動物の病気:知ることから始めよう! 〜分かりやすい病気の話〜

皮膚炎の原因って何だろう?

ペットショップやホームセンターに行くと、たくさんの種類の犬用シャンプーが並んでいます。たくさんありすぎて、どれがうちの子に一番合っているのか迷うほどです。また、動物病院やトリミングサロンのシャンプーと、どこがどう違うのかよく分からない事もあります。そこで皮膚炎の原因って何だろう?についてお話する事にします。

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

この間、シャンプーの話をしていたときに、ペットは皮膚病になってしまうととっても大変、って聞いたよ。僕らの友達にも、皮膚炎の子って結構いるんだよね。皮膚炎についてもっと知りたいな。
獣医師の先生にきいてみよう。


皮膚炎の定義をあらためて確認しましょう

皮膚炎とは、文字どおり「皮膚が炎症を起こしてしまっている状態」のことです。皮膚が何らかの刺激を受けて、赤くなったり、湿疹ができたり、毛が抜けてしまったりすることを総称して皮膚炎と呼びます。かゆみや痛みがあると、ペットは気になって舐める、または足の爪で引っかくということを繰り返します。気が付いたときには傷ができ、体液が染み出て"じゅくじゅく"していたということもあります。


皮膚炎の原因について考えてみましょう

皮膚炎の原因には次のようなものがありますが、いくつかの原因が重なっている場合もあり、実際にははっきりと特定できないこともあります。

原因その1:寄生虫

ノミやマダニはペットの血を吸うときに、自分の唾液を皮膚の中に注入します。それが皮膚炎の原因となることがあります。
ヒゼンダニやニキビダニは皮膚の下や毛根に住み着いて、炎症の原因となります。

原因その2:細菌

何らかの原因で皮膚に傷を作ってしまったり、皮膚の抵抗力が落ちていたりすると、そこに細菌が感染し、炎症を起こすことがあります。重症の場合は膿皮症といって、皮膚の表面が化膿してしまうことがあります。

原因その3:真菌

真菌とはカビの一種です。人の水虫の病原体や酵母菌の仲間など、多くの種類があります。
真菌に感染すると、フケとかさぶたを伴った脱毛を生じます。それ自体にかゆみはありませんが、かさぶたによりそこを引っ掻いたり舐めたりすることで、二次的に細菌感染を起こしてしまう場合もあります。

原因その4:アレルギー

アレルギーとは、さまざまな物質に対して体が過剰反応を起こしてしまい、炎症などをおこしてしまうことです。その原因がどこから入り込むかによってさらに分類されるのですが、皮膚炎の原因となるアレルギーには、下記のようなものがあります。

  • 食餌性・・・食べ物の中のたんぱく質によるアレルギー
  • 接触性・・・食器の素材やシャンプーなどによるアレルギー
  • 吸入性・・・花粉やホコリ、イエダニによるアレルギー

アレルギーによる皮膚炎は激しいかゆみが主な症状となります。また、アレルギーの原因となるものと接触した部分の皮膚が赤くなったり湿疹が出る時もあります。近年、もっとも問題となっている症状のひとつがアトピーで、食餌やホコリ、花粉など様々なものが原因となっています。
かゆみにより体をしきりに掻いたり噛んだりすることで脱毛が生じたり、引っ掻いた傷や舐めた時に唾液により引き続き細菌の感染を起こし、ただれてしまうこともあります。

内分泌性

甲状腺や副腎皮質から分泌されるホルモンは、皮膚や被毛の新陳代謝を調整していますが、それらが何らかの原因でうまく働かなくなってしまうと、毛が抜けてしまったり、皮膚の角質が分厚くなってしまったり、といった皮膚の異常が生じます。


皮膚に異常がみられたらすぐに動物病院へ

もし、ペットの皮膚に異常を見つけたら、なるべく早く動物病院に連れて行きましょう。たかが皮膚病、と軽く考えがちですが、ペットの皮膚病は人のそれ以上にやっかいです。ペットはかゆみを我慢してくれません。そのままにしておくと掻き壊したり、舐めたりして炎症をさらにひどくしてしまいます。外用薬を塗ってもすぐに舐め取ってしまうペットもいます。また、小さな皮膚炎だと楽観していても、あっという間に全身に広がってしまうこともあるのです。


皮膚炎を予防しよう!

普段からペットの皮膚をよく観察しましょう。体をなでたり、ブラッシングをしてあげながら皮膚に異常がないかどうか見て、小さな変化がおきたときにすぐに病院に連れていけるようにしましょう。
また、ペットの体は常に清潔にしておきましょう。正しいブラッシング法やシャンプー法をマスターして、汚れが体についたままにならないようにしておきましょう。(グルーミングの基礎知識
さらに、皮膚の健康は栄養状態に大きく左右されます。タンパク質、脂質、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルは皮膚が正常な新陳代謝を行うためには欠かせないものです。食餌にはバランスの取れた質のよいフードを選ぶようにしましょう。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

痒いのを我慢するのって僕たち一番苦手だよね。皮膚炎にはなりなくないなあ。次回はアトピー性皮膚炎についてもっと詳しく教えてくれるって。それから、Dr.ペテラスが言っていた皮膚炎を予防するバランスの取れたフードについても興味あるな。また、次に聞いてみよう。

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