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動物の病気:知ることから始めよう! 〜分かりやすい病気の話〜

尿路結石について

膀胱、腎臓、尿管、尿道など、おしっこの通り道にできた結石をまとめて「尿路結石」といい、これらができてしまう病気を「尿路結石症」といいます。尿路結石症は犬や猫に比較的多く見られる病気ですが、もしなってしまったらどんな症状が見られるのでしょうか? 治療法や予防法はあるのでしょうか? 

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

体の中に石ができる病気があるみたいだよ。おしっこの出口に石が詰まっておしっこがでなくなっちゃうこともあるみたい。どうしてそんな病気になっちゃうんだろう?そんな怖い病気になっちゃったらどうしたらいいんだろう?
獣医師の先生に聞いてみよう。


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!

尿路結石はどうしてできるのでしょうか

おしっこは、体の中の不要なものを外に出しているのですまずは、おしっこの役割とおしっこの通り道を今一度確認してみましょう。
体の中の老廃物は腎臓でろ過され、尿管を通って膀胱へ運ばれ、尿道を通っておしっことして排泄されるのでしたね。
体の老廃物にはおしっこの中で結晶を作るものがあり、それが尿の通り道に滞ると有機物やほかのミネラルと結合してだんだん大きくなって石(結石)になってしまうことがあります。これが尿路結石です。
どうして結晶化するのか、はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、細菌感染による膀胱炎、水分摂取量の減少や排尿の我慢による尿の濃縮、リン酸・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルの過剰摂取、ホルモンや代謝の乱れなどが関連していると言われています。また、尿路結石ができやすい犬種もあるため、遺伝的な要因もあるようです。

尿路結石の種類

尿路結石は構成する成分によってストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム結石)、シュウ酸カルシウム結石、尿酸結石、シスチン結石などに分けられます。一番多いのがストルバイト結石で、次に多いのがショウ酸カルシウム結石です。尿路結石になってしまった犬猫の約半数がストルバイト結石であると言われています。
結石の大きさや形は様々で、目に見えないくらいのザラザラした砂状のものから、膀胱の中でテニスボールくらい大きくなってしまうものまであります。

尿路結石が出来るとどうなってしまうのでしょう

尿路結石の元となる結晶は角がとがった形をしていて、とても硬いものです。尿路結石症の初期はこの小さな石がおしっこの通り道を内側からチクチクと刺激するため、膀胱炎になったりおしっこに血が混ざるようになったりします。膀胱炎になったペットはトイレに何度も行くようになり、おしっこをするたびに痛みを感じたりすることもあります。
だんだん結石が大きくなってくると、おしっこの通り道をふさぐようになってきます。特に尿道に結石が詰まってしまうと、おしっこを体外に排泄することができなくなり、膀胱がパンパンになったり、急性の腎不全の症状があらわれることもあります。オスの犬や猫はメスに比べて尿道が細く詰まりやすいため、特に注意が必要です。もし次のような症状が見られたら、早めに動物病院に連れて行きましょう。

  • おしっこが臭くなる。(細菌感染による膀胱炎の疑いあり)
  • おしっこをしながら「ぎゃっ!」と鳴く。そして、おしっこをしたあと陰部をよく舐めている。(石が動くと痛みが出るため)
  • おしっこをした後のペットシーツを触るとざらざらしている。もしくは光にかざすとキラキラしている。(結晶がおしっこに混ざっているため)
  • おしっこが赤くなる。(膀胱粘膜が傷つけられておしっこに血が混じるため)
  • 何度もトイレに行くようになる。(膀胱炎になっておしっこを貯めておくことができない、もしくはおしっこの通り道が狭くなるためトイレに行っても少量しかおしっこが出ない)
  • トイレに座ったまま、出てこなくなる。(残尿感がある)
  • お腹が大きく硬くなる。(おしっこが全然出なくなると、膀胱がパンパンになる)
  • 元気がなくなり、食欲不振や吐き気などの症状が出てくる。(急性腎不全の症状)

尿路結石症の治療法

もし、実際におしっこが出にくい状況になってしまったり、膀胱の中の結石が尿道に詰まる危険性が高い場合は、病院で結石を取り除いてもらう方法が一般的です。
砂状の結石が尿道に詰まってしまった場合は、カテーテルという細い管を使って結石を洗い流したりする方法、あるいは点滴で体に水分を入れ、おしっこの量をふやすことによって一緒に流してしまうという方法があります。大きな結石がある場合は、外科手術をすることによって取り除くのが一般的です。
結石の種類によっては、尿を酸性にする食事で結石を溶かす方法もあります。この方法は時間を要し、徹底的な食事管理が必要なため、飼い主さんの協力が不可欠です。

尿路結石症の予防法

しかし、一度結石ができたペットの多くは再発することが知られています。実は尿路結石症は、治療を行ったあとの再発防止のほうが大切なのです。
まず、結石の原因となる膀胱炎にならないように気をつけましょう。陰部を常に清潔に保ち、尿が濃くならないように新鮮な水をいつでも好きなだけ飲めるようにしておき、トイレは常に清潔にしてペットがしたいときに気持ちよくできるようにしておきましょう。
次に大切なのは、結石の種類に合わせて食事療法を行うことです。結石を予防する食事は、結石の材料となるミネラル(マグネシウムやリン)の量を制限したり、おしっこのpHを調節する内容になっています。
例えば尿路結石で最も多いのはストルバイト結石ですが、この結石はおしっこがアルカリ性に傾いているときにできやすく、酸性に傾けるとある程度溶かすことができます。そのため、予防には尿のpHを酸性に傾ける機能を持った療法食を食べさせることが一番重要になります。療法食は通常動物病院で購入することができます。
また、どうしても食事を変えられない子のためには、尿を酸性に傾けるサプリメントや、尿量を増やすサプリメントなどもあるため、動物病院の先生と相談しながらそれらを用いる方法もあります。
ただし、次に多いシュウ酸カルシウム結石の場合は尿が酸性に傾いているときにできやすいため、尿pHを中性に傾ける療法食サプリメントが選択されます。適切な療法食については獣医師とよく相談して選択するようにしましょう。

獣医師からのメッセージ

ペットの尿路結石症はよく見られる病気の1つです。治せない病気ではありませんが、体質によってできやすい子もいるため、何度も再発を繰り返すことがあります。うちの子は石ができやすいということが分かったら常に水を飲みやすくトイレに行きやすい環境を整え、適切な食事を与えるようにしましょう。また、普段からペットのおしっこの色やにおい、回数、出方などに注意し、おかしいなと思ったら早めに動物病院へ連れて行きましょう。

ゼノくん、アックちゃんからの一言

「おしっこが出なくなったらさぞかし辛いだろうなぁ」と思っていたけど、毎日の食事やおやつ感覚のサプリメントで尿路結石症の予防ができるのなら、もう怖くないね。僕たち、また「美味しくて健康」になれるね。

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