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動物の病気:知ることから始めよう! 〜分かりやすい病気の話〜

飼い主さんによる腫瘍対策

ゼノくん、アックちゃんの素朴な疑問

ゼノくん、アックちゃん

僕たちペットも腫瘍になることがあるってことは前回教えてもらったけど、もし腫瘍ができてしまったら、どうすればいのかな?過ごし方で気をつけることはあるのかな?獣医師の先生に聞いてみよう。


Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即解決!

【早期に動物病院に連れて行きましょう】

腫瘍の治療で最も大切なことは「早期発見・早期治療」です。飼い主さんが、せっかく腫瘍のようなものを見つけても「様子を見ていよう」と放っておくと、あっという間に大きくなってしまうことがあります。それに、見つけたものがただの「イボ」なのか、恐ろしい「腫瘍」なのかということは動物病院でもすぐには判断できないものです。細胞の一部を取り出し、顕微鏡で観察しなければ確定することができない場合がほとんどです。腫瘍は検査にも時間がかかるため、動物病院に連れて行くのは早ければ早いほど良いと言えます。


【治療方法を確認しておきましょう】

腫瘍には多くの治療法があることは前回お話しました。外科的に腫瘍を切除するときには、思っていたよりも大きく切除しなければならないこともあり、また悪性腫瘍の場合には命と引き換えに足などを切除しなければならない場合もあるので、やはり早期発見で腫瘍が小さいうちに治療を開始することが重要になります。
また、抗がん剤を使用するときには、副作用として食欲がなくなったり毛が抜けたりすることもあり、治療中、治療後の生活に影響がある場合もありますので、治療方法についてはどうすることがペットと家族にとって最も良い方法なのかをしっかり考え、治療後のことなども含めて獣医師としっかり話し合うようにしましょう。


【食餌について】

腫瘍が体にあると、食べても食べても痩せてきてしまうことがあります。これは腫瘍と戦っている体がたくさんのカロリーを必要とするからです。抗がん剤などで食欲が低下しがちなペットほど、まずは「食べる」ということが最も大切なことになります。食欲が出るように食餌を工夫してあげることも大切です。例えば、少し温めて匂いを出すとか、柔らかくして食べやすくする、好きな食べ物を少量混ぜるなどを行うと効果的です。また、動物病院から食欲を出す薬やサプリメントを処方してもらってもよいでしょう。
だからと言って食欲がある場合でも栄養をつけようと、なんでも好きなものを食べさせようとするのはよくありません。腫瘍があるときには高脂肪・高たんぱく・低炭水化物の食餌が良いといわれています。これは腫瘍細胞は炭水化物をエネルギー源とし、脂質をエネルギー源としにくいからです。食欲や食べ方を注意深く観察して、気になることがあれば獣医師の先生に相談しましょう。


【サプリメントについて】

自宅でできる治療の補助として、自然回復力を促したり、食欲を増加させたりするようなサプリメントを与えるという方法があります。サプリメントの効果は薬ほど劇的ではありませんが、副作用がほとんどなく他の治療法と併用できるのが特長です。毎日続けることによって効果が期待できます。


【ストレスのない生活を心がけてあげましょう】

ペットが病気の時ほど、QOL(クォリティーオブライフ:生活の質)を高めるための快適でストレスのない環境を整えることがとても大切になります。常に家族の誰かが近くにいるようにする、室温を一定に保つ、来客を控える、食事や睡眠のリズムを崩さないなど、ペットのことを一番良く知る飼い主さんだからこそできる環境整備を行いましょう。


獣医師からのメッセージ

ペットが腫瘍と戦っているときに、もし飼い主であるあなたが毎日諦め顔でペットと接していたら、ペットもまた毎日を前向きに生きていくことができなくなります。また、このような大変な時ほど動物病院は強力な味方となってくれます。動物病院と二人三脚で、飼い主として何ができるのか?をよく考えて最大限のケアをしてあげましょう。


ゼノくん、アックちゃんからの一言

腫瘍ってなんだか名前だけで怖いなぁと思っていたけど、お薬以外でもおいしいサプリメントなんかもあるんだね。食べることが一番の楽しみの僕たちのこと、製薬会社の人はちゃんとわかってくれているんだね。

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