動物病院のススメ

「動物病院はケガをしてから、病気になってから行くもの」そう思っていませんか? でも、動物病院は「治す」ためだけの場所ではありません。では、どういう場所なのでしょう?
一言で言えば、ペットを育てるあなたにとって大切な、そして頼りになるパートナーがいる場所。
健康管理や飼育管理について相談できたり、あなたが知らなかった情報が収集できるとても貴重な場所なのです。行ったことがない方も、行ったことがあるという程度の方もよく行くという方も、もう一度動物病院の存在を考えてみませんか?

その2 待合室で飼い主さんが気をつけること

待合室でのマナーをQ&A方式で考えていくこのコーナー。前回は、ペットが待合室でどのように過ごせばよいのかについてお話しましたが、今回のマナーの主役は飼い主さん。どうすれば「動物病院のマナー美人」になれるのでしょうか?早速、見ていきましょう!


待合室での上手な過ごし方ってありますか?

待合室での上手な過ごし方ってありますか?A:
ほとんどの動物病院では、待合室にペットの雑誌や薬のパンフレットなどを置いています。また、病気や薬に関するポスターなども掲示されています。病院の待合室は、今まで知らなかった飼育や病気に関する知識を得られるとてもよい場所です。十分活用しましょう。
また飼い主さん同士で会話することで、今まで知らなかった情報や経験談なども数多く収集できます。ただし、ペットそっちのけで話に夢中にならないよう注意しましょう。「待合室での時間は、ペットのための情報収集の時間」と捉えると、きっと今までよりも価値のある時間を過ごせますよ。


隣で待っているペットがとても可愛いので、仲良くしたいのですが・・・。

隣で待っているペットがとても可愛いので、仲良くしたいのですが・・・。A:
動物病院には健康なペットだけではなく、病気や怪我で苦しんでいるペットも来ています。私たち人間だって、具合が悪い中、病院の待合室で待つ時間は苦痛なものです。また、心臓病など興奮させてはいけない病気もあります。このような点を理解した上で、無理に他のペットとコミュニケーションをとろうとするのは避けましょう。中には感染する病気で来院しているペットもいます。ペット同士の接触は極力避け、病院内での待ち時間を過ごしましょう。


ペットを連れて行くのが面倒。受付で薬だけってもらえないの?

ペットを連れて行くのが面倒。受付で薬だけってもらえないの?A:
例えば一口に「お腹を壊した」と言っても原因はさまざまです。食中毒なのか、寄生虫が原因なのか、他の臓器の病気なのか、ストレスなのか・・・。それらが重なり合って症状を引き起こしていることもあります。「ちゃんと症状を説明できればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、検査はもちろん、視診や触診など、獣医師が直接ペットを触ることでしか分からない病気もあります。原因が特定できなければ、薬も処方することが出来ません。ペットの治療はまず診察から、ということを理解しておきましょう。


今まであまり動物病院へ行ったことがありません。もし病院でうんちやおしっこをしてしまった場合、どうすればいいのかしら?

今まであまり動物病院へ行ったことがありません。もし病院でうんちやおしっこをしてしまった場合、どうすればいいのかしら?A:
「病院でのトイレの心配」は、皆さんお持ちだと思います。小型犬や猫であれば、ケージに入れて待つことで、その心配は解消されます。また、事前にトイレを済ませておく、処理用の袋や消臭剤を携帯しておく、など準備をしておくとより安心です。待合室には様々なペットのニオイがあるため、気になっておしっこなどをしてしまう場合もあります。もし、うんちやおしっこをしてしまったら、不安がらずにスタッフに声をかけてみましょう。また、自分で処理した場合でも臭いが気になるようであれば、スタッフに一言掛けましょう。他のペットたちへの配慮で、動物病院も臭いについて細心の配慮をしています。消臭スプレーなどを貸してくれるでしょう。


先生に聞けなかった質問を、受付のスタッフに聞いてもいいですか?

先生に聞けなかった質問を、受付のスタッフに聞いてもいいですか?A:
もちろん大丈夫です。不明な点は不明なままにせず、必ず確認しましょう。ただし、マナーとして、大声で長い時間話したり、他の飼い主さんの受付・会計等の邪魔にならないよう気を配りましょう。このようなスタッフとのコミュニケーションで、様々な情報や知識を得られることも多くあります。


ちょっと手が離せないから、動物病院へは子供に行ってもらおうかしら。うちの子、まだ小さいけど、先生とも何回か会ってるから大丈夫よね・・・。

ちょっと手が離せないから、動物病院へは子供に行ってもらおうかしら。うちの子、まだ小さいけど、先生とも何回か会ってるから大丈夫よね・・・。A:
動物病院では、話のできない動物に代わって症状を正確に伝えることが、とても重要です。また、獣医師の話を正確に理解することも同時に必要です。子供だからダメ、ということでは決してありませんが、正確な情報伝達、意思疎通のできる人が連れて行くことが重要です。小さなお子さんを1人だけで動物病院へ行かせるのは避けた方がよいでしょう。


まとめ

自分のペットはもちろんのこと、他のペットにも気を配ることが、待合室の最低限のマナーです。その上で、「素敵な飼い主」になるための情報収集の時間として、待合室での時間を有意義に過ごしましょう。

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