
「動物病院はケガをしてから、病気になってから行くもの」そう思っていませんか? でも、動物病院は「治す」ためだけの場所ではありません。では、どういう場所なのでしょう?
一言で言えば、ペットを育てるあなたにとって大切な、そして頼りになるパートナーがいる場所。
健康管理や飼育管理について相談できたり、あなたが知らなかった情報が収集できるとても貴重な場所なのです。行ったことがない方も、行ったことがあるという程度の方もよく行くという方も、もう一度動物病院の存在を考えてみませんか?

動物病院という場所は、ペットにとっては日常生活と違う場所。普段よりも緊張してしまい、思いがけない行動をとってしまうこともあります。でも、飼い主さんが事前にそのような行動を回避するための心がけや準備をしておけば、周りに迷惑をかけずにスムーズな診察を受けることができます。
A:
動物病院は、たくさんのワンちゃんやネコちゃんが来院するため、ペットにとってはいろいろな臭いがします。特にオスのワンちゃんは、その臭いに反応して縄張り意識のマーキング(オシッコ)をしてしまうことも多くあります。マーキング防止用のマナーバンドをあらかじめ装着しておくのもいいですし、病院の外で待つのもいいでしょう。ただし、外で待つ際には病院のスタッフに必ず一声掛けるようにしましょう。 また、もしおしっこをしてしまった場合は、たとえ病院の外であっても伝染病の伝播防止や衛生的なことを考えると消毒が必要になります。事前にトイレシーツや消臭・消毒スプレーを用意しておくとマナー美人!と言えるでしょう。もし、それらを持っていない場合は、速やかにティッシュなどで拭き取った後、必ずスタッフに一声掛けるようにしましょう。
A:
もしあなたのペットが他のペットや人間に慣れていなければ、お互いのトラブルを回避するためにも、無理に待合室で待つのではなく他の場所で待つのもよいでしょう。待合室のような閉ざされた空間では、ワンちゃんも興奮してケンカをはじめることもあります。また、その際の興奮によって症状が悪化してしまうことも考えられます。なるべく病院の外や車の中で待つようにし、順番がきたら呼んでもらうように受付の人に頼むとよいでしょう。その際にも周りのお店や環境、通行人などに配慮しましょう。
A:
動物病院が苦手なペットは意外と多いものです。入り口で入るのを嫌がって、体をつっぱった拍子に首輪が抜けてしまうことも結構あります。もし、大きな道に面した動物病院であれば交通事故に遭う危険もありますし、そのまま逃げて行方不明になってしまったら大変です。普段のお散歩の時にリードを引っ張ることがないからといって、緩めの首輪やハーフチョークをしているワンちゃんでも、動物病院に行くときには抜けないように必ず調整しましょう。ちなみに首輪と首の間に指が2本入るくらいが丁度よい首輪の大きさです。
A:
せっかく動物病院に連れて行っても、獣医師が触ることができなければ意味がありません。充分な診療と治療が行えるように飼い主さんも工夫が必要です。たとえば、シャイなネコちゃんの場合は、"洗濯ネット"が意外と使えるグッズです。洗濯ネットに入れてからペットシーツを敷いたキャリーバッグに入れて連れて行くようにすると、万が一興奮して逃げようとしても大丈夫です。ちょっとかわいそうに思われるかもしれませんが、実はネコちゃんは体が何かに密着しているほうが安心するのです。ちなみに、キャリーバッグは上部が開くタイプの方が便利です。最悪の場合は、ネコちゃんが中に入ったまま注射等の治療を行うこともできます。
A:
診察・治療中は、ペットがおとなしくしていることが大切です。しかし、慣れない場所で不安に感じているペットが飼い主さんにしがみついてばかりいる時や、飼い主さんがそばについているという安心感から病院スタッフに攻撃的になってしまう場合には、一時的に飼い主さんには診察室の外で待っていただくこともあります。迅速に、そして的確な処置を行うためのものですから、不安だとは思いますが協力しましょう。尚、待っている間もドア越しに声をかけたりはせず、終わって再会したときにペットを褒めてあげるようにしましょう。
具合が悪くておうちでは元気がなかったペットでも、動物病院に来ると緊張して思いもよらない行動をとることもあります。診察の妨げとなる行動を回避して、診察に協力することは、マナーとして必要なだけではなく、ペットの命や健康にとっても大切なことなのです。