動物病院のススメ

「動物病院はケガをしてから、病気になってから行くもの」そう思っていませんか? でも、動物病院は「治す」ためだけの場所ではありません。では、どういう場所なのでしょう?
一言で言えば、ペットを育てるあなたにとって大切な、そして頼りになるパートナーがいる場所。
健康管理や飼育管理について相談できたり、あなたが知らなかった情報が収集できるとても貴重な場所なのです。行ったことがない方も、行ったことがあるという程度の方もよく行くという方も、もう一度動物病院の存在を考えてみませんか?

その2 検査機器編


レントゲン室の中ってどうなっているの?

レントゲン室の中ってどうなっているの?A:
レントゲン室には通常レントゲン撮影装置とレントゲン台があります。そのさらに奥に現像室がある場合もあります。レントゲン撮影装置からは放射線が出るため、通常レントゲン室の壁には鉛などが埋め込んであり、放射線が外に漏れないようになっています。飼い主さんは一緒に中に入れませんが、撮影時にペットが動いてしまうと画像がぶれてしまうため、放射線を遮断する鉛のエプロンをつけた獣医師や動物看護師が、ペットを保定するために一緒に撮影現場に立ち会うことがあります。



ペットのレントゲンを撮影する機械は、人間用のレントゲン撮影機と同じなの?

ペットのレントゲンを撮影する機械は、人間用のレントゲン撮影機と同じなの?A:
基本的に構造は全く同じです。ただし、ペットの方が体が小さいので、放射線の量を調節したり、ペットの様々な部位を撮りやすいように工夫した、ペット用のレントゲン装置もあります。



レントゲン撮影と超音波検査ってどう違うの?

レントゲン撮影と超音波検査ってどう違うの?A:
レントゲンでは、主に骨や内臓の位置や様子を知ることができます。例えば、骨折や脱臼、肺炎などが疑われる時には、レントゲン撮影をします。それに対し、超音波検査は、お腹の中の様子や肝臓や心臓といった臓器の中の様子を調べるのに適しています。例えば、胎児の様子(どのくらいの大きさなのか、元気なのか)や膀胱の中に結石があるかどうかなどを調べるのに使用します。 心不全が疑われる場合には、レントゲンで心臓が肥大していないかを確認し、さらに超音波検査で心臓内の弁や血流の様子を検査するといった使い分けを行います。



超音波検査は「負担が少ない検査」と聞きましたが、調べる部位の毛を刈ることになりました。どうしてですか?

超音波検査は「負担が少ない検査」と聞きましたが、調べる部位の毛を刈ることになりました。どうしてですか?A:
超音波検査はプローブと呼ばれる機械の先端部から超音波を出し、体の中の臓器などにぶつかって、はねかえってきた情報を画像化します。"やまびこ"と同じ原理のため「エコー検査」と呼ばれることもあります。しかし、検査したいところと機械の間に少しでも空気が入っていると、超音波は先に進むことができず、正確な画像を見ることができません。ですから、毛と毛の間の空気をなるべく取り除くために、やむなく毛を刈る場合もあります。



心電図で何がわかるの?

心電図で何がわかるの?A:
不整脈や心臓肥大、心筋虚血(心筋に血液がうまく供給されない病気)、心筋炎(ウイルスなどによって心臓の筋肉が炎症をおこし、心臓の働きが弱くなる病気)などがあるかどうかを知ることができます。 心臓は自ら電気を出して規則正しい"脈"を作っています。心電図とは、この電気の流れを体の表面に取り付けた心電計の電極でとらえて、図形化したものです。もし心臓に上記のような疾患があれば、心電図は特徴的な形を取り、その形を読み取ることで診断を下すことが出来ます。ペットの体に取り付ける心電計の電極は通常クリップ状のもので、痛みなどはありませんが、ペットには少しの間じっとしていてもらう必要があります。



皮膚に"できもの"ができて、先生から「細胞診をした方がいいでしょう」と言われました。"細胞診"ってなんですか?

A:
細胞診とは、細胞を直接顕微鏡で観察することによって、どんな細胞かを診断する検査法です。見た目は同じような"できもの"でも、細胞ひとつひとつに色をつけて、じっくり観察すると、正常な細胞なのかガン化している細胞なのかを診断することができます。今回のような場合には、"できもの"に針を刺して、なるべく真ん中あたりの細胞を採取します。注射のときより少し太い針を刺すので、ペットには少し我慢をしてもらう必要があります。

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