動物病院のススメ

「動物病院はケガをしてから、病気になってから行くもの」そう思っていませんか? でも、動物病院は「治す」ためだけの場所ではありません。では、どういう場所なのでしょう?
一言で言えば、ペットを育てるあなたにとって大切な、そして頼りになるパートナーがいる場所。
健康管理や飼育管理について相談できたり、あなたが知らなかった情報が収集できるとても貴重な場所なのです。行ったことがない方も、行ったことがあるという程度の方もよく行くという方も、もう一度動物病院の存在を考えてみませんか?

こんなときには病院に連れて行きましょう その1 おしっことうんち

いつも何気なく片付けてしまっているトイレ。でも、おしっこやうんちにはペットの健康に関する情報がたくさん詰まっています。もし、おしっこやうんちに異常が見られたら、それを持って動物病院に連れて行きましょう。異常の見つけ方とおしっこやうんちの採り方をペテラス・ワールドのホームドクター、Dr.ペテラスに教えてもらいましょう。

Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即効解決!

おしっこの異常

おうちでおしっこについて注意して欲しいのは次の4つ。これらのことで普段と違うことがあったらまず動物病院に相談してください。

  1. おしっこの量:
    おしっこの量がいつもより多かったり、少なかったりしたら要注意です。猫が年を取って慢性腎不全になると、水を飲む量とおしっこの量がだんだん増えてきます。
  2. おしっこの回数:
    しょっちゅうトイレに出たり入ったりしている、トイレじゃないところでおもらしをしてしまう(お尻が濡れている)、おしっこの体勢をとるけれどもおしっこが出ていない、というときにはすぐに動物病院に連れて行ったほうがいいでしょう。膀胱炎や膀胱結石の場合があります。もし結石で尿道が詰まっている場合は、緊急を要するので早く動物病院に連絡しましょう。
  3. おしっこの色:
    いつもより濃い、いつもより赤い、全然色がついていない、などおしっこの色にはいつも注意しておきましょう。血尿と言っておしっこに血が混ざっている場合でも、"うっすら赤い"から"真っ赤""赤黒い"までさまざまな程度があります。また、ペットシーツのおしっこをしたところがキラキラ・ザラザラしているようならそれは膀胱結石の結晶であるかもしれません。
  4. おしっこの臭い:
    膀胱炎でおしっこが細菌感染をしているときにはおしっこはたいてい臭くなります。
    臭いにも気をつけ、いつもと何か違うな?と思ったら動物病院で相談しましょう。

おしっこの採り方、持っていき方

おしっこに異常が見られたら、おしっこを採って病院に持っていくと、診断がとてもスムーズになります。

犬の場合、おしっこをしている最中に紙コップやお皿などを差し出して採ったり、室内で飼っている場合はペットシーツの半分をビニールシートで覆ったり、ペットシーツの裏表を逆にしておしっこを吸収させないようにすれば大丈夫です。

猫もトイレの砂を極端に少なくしたり、一部をビニールで覆うと比較的うまくいきます。おしっこをしているときにスプーンみたいなものを差し入れる、という方法もありますが、神経質な子の場合、おしっこをするのを止めてしまうので、様子を見ながらやってみましょう。
おしっこにはなるべく異物が入らないように、できるだけきれいなもので採取し、きれいな容器にいれて持っていきましょう。動物病院で容器や採取用スポンジを渡してくれることもあるので、それを利用するとより簡単かもしれません。 一番大切なのは「取れたらすぐに持っていく」ということです。おしっこの成分は時間がたつと変わってきてしまうので、なるべく早く持っていくようにしましょう。


うんちの異常

うんちを片付けるときに是非、次のことに注意してください。

  1. 固さ:
    柔らかかったり、水っぽいのも異常ですが、硬すぎるのも便秘などが疑われます。
  2. 色:
    胃や小腸から出血があれば、黒っぽいうんちになります。また出口に近い腸からの出血であれば、うんちの表面に赤い血がついてきます。そのほかにも白っぽいうんち、緑色のうんちも異常です。
  3. 異物:
    ご飯以外のものが見られたら、何かをこっそり誤食してしまっているのかもしれません。特にひも状の異物が見られたら、念のため動物病院に連れて行ったほうが良いでしょう。また、回虫などの寄生虫にも十分注意しましょう。
  4. におい:
    未消化なものや油分の多いものを食べた時には、通常とは違う臭いになったり、いつもより臭くなったりします。

うんちの採り方、持っていき方

あまりたくさん持っていく必要はありません。通常は指先くらいの量があれば十分検査が出来ます。ティッシュなどにくるむよりも、ビニール袋やプラスチック容器に直接入れてきたほうが検査が容易になります。前もって動物病院で容器を渡してもらえる場合もあるので、それを利用してもよいでしょう。
尿の場合と同様に新鮮な便のほうが確実な検査結果が得られるので、便を採ったらできるだけ早めに動物病院へ持って行きましょう。


獣医師から一言

おしっことうんちは健康のバロメーターです。ささいなことでも自己判断せず、いつもと違うな、と思ったら早めに動物病院に相談してください。早期発見がペットの健康、長寿につながっていきます。

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