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動物病院のススメ

「動物病院はケガをしてから、病気になってから行くもの」そう思っていませんか? でも、動物病院は「治す」ためだけの場所ではありません。では、どういう場所なのでしょう?
一言で言えば、ペットを育てるあなたにとって大切な、そして頼りになるパートナーがいる場所。
健康管理や飼育管理について相談できたり、あなたが知らなかった情報が収集できるとても貴重な場所なのです。行ったことがない方も、行ったことがあるという程度の方もよく行くという方も、もう一度動物病院の存在を考えてみませんか?

いざという時の応急手当

動物病院の先生がどんなに難しい病気の話をしても、飼い主さんにはそれを理解するまでとことん質問をする権利があります。しかし「なんとなく分かったからうなずいてしまったけれども、ちゃんとした意味は実はよくわかっていない」ということはないでしょうか?
今回は動物病院で比較的よく使われる、ちょっと難しい用語について説明していきます。


私が答えます。Dr.ペテラス ペテラス・ワールドの獣医師。ホームドクターとしてあらゆる疑問を即効解決!

アナフィラキシーとは?

アナフィラキシーとはアレルギー反応の一種です。アレルギーとは、ノミアレルギー性皮膚炎のときにも説明をしましたが、本来は体を守るはずの免疫反応が体に害を及ぼすほど激しく反応してしまう状態です。アレルギーが急に全身に出現する反応をアナフィラキシーといい、生命の危機をきたすほど激しく出現してショック状態になってしまうことをアナフィラキシーショックといいます。ペットの場合、ワクチンを接種した直後にごくまれに発生することが知られていますが、その他にも薬を投与した直後やアレルギーをおこす食べ物を摂取した後でも発症することがあります。
症状としては、急にぐったりとしてけいれんを起こす、顔がパンパンに腫れる、よだれがとまらなくなるといったものがあり、すぐに処置を行わないと生命に危険が及ぶこともあります。


オカルト感染とは?

犬フィラリア症の予防薬を飲ませる時には、必ず犬フィラリア症になっていないことを確認するため検査をしなくてはいけないことは以前にお話しました。しかし、時おり犬フィラリア症にかかっているにもかかわらず、血液中のミクロフィラリアが見つからないことがあります。この状態のことをオカルト感染と言います。ミクロフィラリアが見つからない原因はいくつかあり、
① 寄生している犬フィラリアがオスのみ、またはメスのみしかいない
② 1匹しか寄生していない
③ 寄生しているメスがフィラリア予防薬や宿主である犬の免疫力により不妊となっている
④ ミクロフィラリアは夜間に多く血液中に出現するため、昼間は数が少なく発見されにくい
などが考えられます。
最近は犬フィラリアの成虫が放出する血液中の抗原を検出する検査法もあり、それを用いて犬フィラリア症を確認する動物病院も増えています。


ACE阻害剤とは?

高齢のワンちゃんがかかりやすい心臓病「僧帽弁閉鎖不全症」は、エナカルド錠というお薬を使って病気の進行を遅らせることができます。このエナカルド錠は、分類上ACE阻害剤という薬の一種で、日本語ではアンギオテンシン変換酵素阻害剤といいます。アンギオテンシンはもともと体の中にある物質で、血管をぎゅっと狭くする作用があります。血管が細くなったら、血液は流れにくくなりますから血圧は上がります。心臓は高い血圧に対抗するため、強い力で働くことが必要になり、徐々に疲れてきてしまいます。弁膜症でうまく働かない心臓を余計に疲れさせないために体内のアンギオテンシンの生産を抑える薬、これがACE阻害剤なのです。よくエナカルドを強心剤と思っている方もいらっしゃいますが、強心剤はどちらかというと心臓にムチを打って働かせる薬。ACE阻害剤であるエナカルドは血圧を下げ、心臓を働き過ぎないように守るための薬なのです。


マラセチア症とは?

マラセチアとは真菌の一種で、その中でも酵母菌と呼ばれるものの仲間です。酵母菌は別名イーストとも呼ばれ、パンやビールを発酵させるために使われる菌も酵母菌の仲間です。生活環境の中に普通に存在し、健康なペットの皮膚の上にも存在しています。通常は病気の原因となることはありませんが、皮膚の上の皮脂や湿度が過剰になって爆発的に増殖した場合や、皮膚の病気に対する抵抗力が落ちている時などには皮膚炎や外耳炎の原因となることがあります。特にワンちゃんの耳の中は適度な湿度と温度が常に保たれ、耳垢という栄養も豊富なため、マラセチアが繁殖しやすい環境で、よくマラセチア性外耳炎がおこります。マラセチア性外耳炎になると臭いの強い褐色のベタベタする耳垢と強い痒みが出てくるため、自分で掻き壊して症状を悪化させてしまう場合も多くあります。見つけたらなるべく早く治療を行うことが大切です。しかし、マラセチアと細菌では治療する薬が異なるため、マラセチア性外耳炎の場合には抗真菌薬が含まれている薬を用いなければいけません。


脊髄造影とは?

脊髄は背骨に囲まれた細長い脊柱管という管の中に入っている神経の太い束です。まわりを「硬膜」と「くも膜」という2枚の膜で包まれており、膜と脊髄の間は「髄液」という液体で満たされています。つまり、通常脊髄は髄液の中に浮いている状態なのです。しかし、例えば椎間板ヘルニアや変形性脊椎症などになると、脊髄に隣接している椎間板や脊椎が脊髄側に飛び出してしまうため、髄液のある空間が外から圧力を受けて神経自体も圧迫されたり炎症をおこしたりしてしまいます。椎間板は通常のレントゲンでは写らないため、その存在と位置を確認するためには脊髄造影を行わないと視覚的に確認することはできません。脊髄造影は髄液の中に造影剤を入れてレントゲン撮影やCT検査を行うことによって、脊髄の輪郭を明らかにし、神経が障害を受けている場所を見つけていきます。
脊髄のギリギリの場所に針を刺して造影剤を注入するため、動物が少しでも動くと神経を傷つけてしまう危険を伴います。ですから、脊髄造影は必ず全身麻酔をかけて行われます。


食物不耐性とは?

ある一定の食材を体が受付けない(消化・代謝することができない)ことを食物不耐性といいます。ペットでよく見られるのが牛乳を飲むとおなかを壊してしまうというもので、これは牛乳の中に含まれる「乳糖」を分解する酵素がペットでは欠乏している場合が多く、「乳糖不耐性」という言葉が使われます。あるいは、今まで続けてきたフードを急に変えた途端におなかを壊してしまうというのも食物不耐性です。下痢や嘔吐がよく見られる症状ですが、皮膚炎や外耳炎の原因となることもあります。よく食物不耐性と食物アレルギーが混同されますが、食物アレルギーは免疫反応が原因であるのに対して、食物不耐性は免疫が関与をしていません。


Dr.ペテラスからのメッセージ

獣医師は飼い主さんに分かるまできちんと説明を行う義務がありますが、やはり、病気の話になると難しいことも多いですよね。何回か聞いたけれどもよく分からない。そんなときには一度家に帰って調べてみてから、もう一度先生に聞いてみてもいいかもしれません。大切なのは、疑問を疑問のままにしておかないことです。

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